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ドリブルすると周りが見えなくなるのはなぜ?その解決法は?

ドリブル周りが見えない

ドリブルは、効果的に使いこなせる人と、そうでない人の差が大きく出るプレーです。

効果的なドリブルは、チームにリズムを与えます。
そうでないドリブルは、チームのリズムを狂わせてしまいます。

両者の違いは何なのでしょうか?

ドリブルを効果的に使えない一番の原因は、周りが見えていないことです。

ドリブルで周りが見えない人の特徴は、ボールを受ける前から周りが見えていない人と、ボールを持つと周りが見えなくなる人の2種類に分けられます。

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1.パスを受ける前に周りを見ておらず、ドリブルせざるを得ない

1つ目のケースは、ボールを持つと何をしていいか分からないので、取りあえずドリブルする、というものです。

これは、完全にパスを受ける前の準備不足です。
パスを受ける前に周りの状況を確認しておらず、ノープランでパスを受けているのが原因です。

こういった人は、どこに敵、味方がいるのか、どこにボールを運ぶのか、といったことをボールを持ってから考えます。
このため、パスを受けたら取りあえずボールを持つしかないのです。
運良く次のプレーにつなげられればいいのですが、大抵はあたふたしている内にボールを失ってしまいます。

これは、ボールタッチが未熟とか、ルックアップができていないとか、そういうドリブルスキル以前の問題です。
まず、ボールを受ける前の準備、オフザボールの動きといった個人戦術を身につけていきましょう。

2.ドリブルすると周りが見えなくなる

もう1つのケースは、ドリブルすると周りが見えなくなってしまう、というものです。
これには2つの原因があります。

プレーアイディアがない

プレーアイディアとは、「パスを受けたら、こういうプレーをしよう」というアイディアです。

一般的には、プレーアイディアを作るには、ボールの無いときに周りを見て情報収集することが大切だと言われています。
しかし、最近の脳科学では、実はそれ以上に経験が重要だということが分かってきました。

バルサやスペイン代表の司令塔として活躍したシャビ選手は、ピッチ全体を俯瞰しているように的確なパスを出していました。
シャビ選手は、試合中によく首を振って周りの状況を確認しています。
一時期、この首振りが的確なパスを出すための秘訣だと話題になりましたが、実は首振りだけではシャビ選手のようなプレーはできません。

あるテレビ番組で、シャビ選手の脳波を分析したところ、面白いことが分かりました。
シャビ選手の頭の中には、これまでの経験で培った膨大なプレーのデータベースがあり、その時の状況に最適なプレーをそこから引き出していたのです。

つまり、シャビ選手のようなプレーをするには、周りを見て集めた情報を使って、瞬時に解決策を導き出すための膨大な経験が必要なのです。

これは、ドリブルも同じです。
ドリブルで相手を引きつけてスルーパスを出したり、味方にパスを出すフリをしてドリブル突破するなど、ドリブルを効果的に使える人は、それだけの経験があるのです。

いくら周りを見て情報を集めても、それをどう活用するのか分からなければ、見ていないのと同じです。
「周りを見ても、何もプレーが思い浮かばない」という人は経験不足が一番の原因なのです。

経験不足を解消するには?

これはもうプレーして経験を積むしかありません。
試合はもちろんですが、練習でもしっかり試合を想定して行うことで、経験は増えていきます。

「この練習をしなさい」という指定は特にありませんが、
練習するときは、場所はゴール前なのか、中盤なのか、DFラインなのか、
ピッチのセンターなのか、サイドなのか、
また、速攻なのか、遅行なのか、
といった状況をしっかりイメージして行うことが大切です。
もちろん、相手のいない練習では効果がないので、しっかり相手を付けた実戦形式の練習を行ってください。

ドリブルのスキル不足

ドリブルは、ボールではなく、周りを見ながら行うのが基本です。
そのためには、間接視野でボールをとらえ、常に触れる位置にボールを置きます。
そして、それを意識せずにできるようになる必要があります。

これは、スピードがゆっくりであれば、ほとんどの人ができます。
しかし、スピードが上がるほど、できる人が少なくなります。
スピードが上がることで、ボールと自分の体をコントロールできなくなり、正確に周りの状況を把握できなくなるのです。

試合でドリブルが最も効果を発揮するのは、相手ゴール前です。
ゴール前では、少しDFをずらすだけで、シュートコースやパスコースができます。
また、DFはファウルすれば、FKやPKを取られてしまうので、うかつに飛び込めません。
このため、相手ゴール前でドリブルできるプレーヤーは、相手にとってはものすごく嫌な存在なのです。

ただし、試合では、相手ゴールに近づくほどプレースピードが上がります。
スピードが上がるとドリブルが乱れてしまうようなプレーヤーは、ゴール前でドリブルすることはできません。

遅いドリブルしかできないプレーヤーは、相手ゴールに近づくとパスしか選択肢がなくなってしまいます。
そうならないために、ドリブルスピードの限界値を引き上げていく必要があります。

ドリブルスピードを上げるには?

ドリブルスピードを上げるには、JSC CHIBA式コーンドリブルが効果的です。
JSC CHIBAとは、千葉県にあるクラブチームでドリブル指導に定評があります。

一般的なコーンドリブルは、正確性を重視するため、まずはゆっくり行い、慣れてきたら徐々にスピードアップしていきます。
一方、JSC CHIBAでは、コーンに引っかかってもいいのでトップスピードで行います。

これはどちらが正しいということではなく、練習の目的の違いです。
一般的なコーンドリブルの目的は、ボールタッチを覚えることなので、初心者に効果的な練習法です。

これに対し、JSC CHIBAのコーンドリブルの目的は、ボールタッチと身のこなしを実戦的レベルに高めることです。
試合では、直進だけのドリブルをすることはほとんどありません。
前後左右、色々な方向へ動かなければなりません。
このため、ドリブルスピードを上げるといっても、直進ドリブルだけ速くても意味がありません。

コーンドリブルは、ドリブルしながらコーンをジグザグに縫っていく練習です。
これをトップスピードで行うことで、ボールタッチだけでなく、色々な方向へ素早く動ける身のこなしも養われます。
これにより、ドリブルスピードを上げることができます。
また、ボールを意識せずにトップスピードでできるようになれば、ドリブルスピードを上げても周りを見ることができるようになります。

ドリブルスピードがない

JSC CHIBAのコーンドリブルは、常にトップスピードを意識して行う。
(JSC CHIBAの最強ドリブル塾より)


 以上のように、ドリブル時に周りが見えなくなるのには色々な原因があるので、やみくもにドリブルを練習しても解決するわけではありません。まずは、原因を考え、それに応じた練習をしていくことが大事です。

今回紹介したJSC CHIBAのドリブル練習法は、「JSC CHIBAの最強ドリブル塾」というDVD教材に収録されているので、興味のある方はチェックしてみてください。

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