最強ドリブル塾×ドリブルデザイナー岡部将和で「間合い」を極める
ドリブルデザイナー 岡部将和さんが、元日本代表MF 梅崎司選手にドリブルクリニックを行う動画がアツいです!
無料動画ですが、ドリブル上達のヒントが満載です!
今回は、この動画から学べるポイントを紹介していきたいと思います。
私も以前、岡部将和さんのドリブルクリニックに参加したことがあるのですが、練習内容はそのときとほぼ同じです。
しかし、改めて見ると、当時は気づかなかったポイントがあり、興味深く何度も見返しています。
⇒ドリブルデザイナー岡部将和さんのクリニックに参加したレビュー
動画から学べるドリブル上達のポイント
この動画から学べるポイントはいくつかあります。
- ボールタッチ:メトロノームを使ったボールタッチ、空踏みを入れたボールタッチ、など
- 体の使い方:ステップを踏むときに踏ん張らない、腰がくの字に曲がらないようにする、など
- 間合い:勝てる間合いを知る、勝てる間合いになったらすぐに仕掛ける、など
- ボールの持ち方:最もスピードの出せる持ち方をする、次のカバーのことも考えた仕掛けをする、など
私が一番響いたポイントは、間合いと空踏みについてです。
色々なドリブル教材がありますが、間合いについて具体的に触れているものはあまりありません。
岡部将和さんのドリブル理論(「カモシカ理論」と言います)では、間合いが重要なポイントになっているので、この動画でも詳しく触れています。
ドリブルの間合いは少し遠めが良い
動画では、間合いについて、次のようなポイントが出てきます。
- 自分の勝てる間合いを知る
- 相手の間合いに入り過ぎない
- 少し遠くから仕掛ける
ドリブルを仕掛けるとき、細かいタッチで相手に近づいて、近づいて、ドンッ!という人が多いです。
私もそうだったのですが、これだと相手の間合いに入り過ぎてしまい、ボールを引っかけられたり、体で当たられてしまうことが結構あります。
カモシカ理論の間合いは、一般的な間合いよりも遠めです。
私が参加したときは、DFが大股で足を伸ばしたときにギリギリ届かない距離という風に教えてもらいました。(岡部さんが「FOOT×BRAIN」に出演したときも同様のことを言っています)
これは、私にとっては目からうろこでした。実際に仕掛ける間合いを少し遠めに取ってみると、効果はテキメンでした。
- 余裕をもってボールを持てる
カモシカ理論では、相手の間合いに入るのではなく、相手の足が届かない位置でボールを持つのが基本です。
これにより、余裕が生まれます。ただし、相手の足が全く届かないと一目で分かるような間合いでは遠過ぎます。
「ギリギリ届かない」というのがポイントなので、この辺を身につけるには練習が必要です。
- プレーの判断が速くなる
間合いが明確になることで、プレーの判断が速くなります。
良い状態でボールを持てたときは、迷いなく仕掛けることができます。
逆に、良い状態でボールを持てなかったときは、簡単に味方に預ける、という判断が速くできるようになります。
- ボールのもらい方が逆算できる
間合いが分かることで「この間合いでパスをもらう」という明確なイメージを持てるので、良い状態でボールを持つ場面から逆算したボールのもらい方もできるようになります。
私は、パスをもらう前から自分のマッチアップする相手の周りに円をイメージし、その円の外でボールをもらうようにしています。
こうすると、パスを受けると同時に仕掛けることができるため、DFの準備が整う前に勝負に持ち込むことができます。
動画の中で、梅崎選手は教えられたら、すぐに実践できています。
しかし、岡部さんが「言ってできるものではない」と言っているように、簡単にできるものではありません。
梅崎選手がすぐに実践できたのは、自分の間合い、ボールタッチ、体の動かし方など、土台がしっかりしているからです。
しっかりした土台があるから、理論を知っただけですぐに実践できたのです。
ちなみに私が受けたクリニックの参加者で、すぐに実践できた人は、私も含めて1人もいませんでした。
まずは、焦らずにしっかりした土台作りから行っていきましょう。
ドリブルの間合いをつかむ練習
カモシカ理論の土台で、特に重要だと感じたのは、間合いです。
ドリブルの間合いは人によって微妙に異なりますが、細かいタッチで相手に近づいて、近づいて、ドンッ!という形で仕掛けていた人は、今までよりも少し遠めに設定してみるといいかもしれません。
間合いをつかむ練習としては、単純に1対1を繰り返すのもアリですが、わんぱくドリブル軍団JSC CHIBAの最強ドリブル塾で紹介されている2種類の1対1が効果的です。最強ドリブル塾では、DFの仕方に条件を付けた1対1が紹介されています。
- 向かってくるDFをかわす
- 下がって対応するDFを抜く
向かってくるDFをかわす
DFに「前に出て取りに行く」という条件を付けて1対1を行います。
この1対1は、相手の足が届かないギリギリの間合いを見極める練習になります。
ドリブルで一番抜きやすいのは、相手が飛び込んできたタイミングです。
このときは、間合いが全てといっても過言ではありません。
切り返す間合いさえ気を付ければ簡単にかわすことができます。
逆に、間合いが近すぎると、ボールを引っかけられてしまいます。
バチンッと引っかけられると、前に出てくるDFの方が勢いがあるので、そのままボールを持っていかれてしまいます。
いつでもボールを触れる場所に置き、勝てる間合いになった瞬間に切り返すのがポイントです。
待って対応するDFを抜く
DFに「自分からはボールを取りにいかず、オフェンスが仕掛けたときに体を入れて取る」という条件を付けて1対1を行います。
待って対応するDFを抜くには、ドリブルのコース取りとボールを持ち出すタイミングがポイントです。
この練習では、DFが自分からは取りに来ないので、オフェンスは自分のタイミングを見極めながら仕掛けることができます。
- ドリブルのコース取り
ドリブルで抜くコースは、DFの横、股下、膝の上、頭上の4つです。
このコース取りは意外に重要で、間違えるとボールか自分の体がDFに引っかかってしまいます。
DFの体勢と間合いによって、抜くコースを変えることで、ドリブルの成功率は大きく上がります。
- ボールを持ち出すタイミング
構えているDFに対し、何のフェイントもなく仕掛けても、簡単に体を入れられてしまいます。
ここで役に立つのが、岡部さんの動画でも出てきた空踏みです。ボールを持ち出す前に空踏みを入れると、どんなDFでも反応が一瞬遅れます。
時間的には0コンマ何秒の遅れですが、適切な間合いと適切なコース取りができていれば、これだけで勝負をつけることができます。空踏みのメリットは、動きがシンプルなことです。
フェイントの動きが複雑になればなるほど、仕掛ける間合いの調整や繰り出した後のバランスの維持が難しくなります。
空踏みくらいシンプルな動作なら、間合いを計るのも、バランスを維持しながら行うことも簡単です。
⇒JSC CHIBAの最強ドリブル塾 抜くドリブルに必要な間合いを養う練習法
多くの1対1の成功例、失敗例から学ぶ
最強ドリブル塾では、練習のやり方を紹介するだけではなく、実際に選手が練習している映像が収録されています。
今回紹介した条件付き1対1も、実に27分間にわたって、選手が練習している映像が続きます。
その中には、色々な成功例や失敗例が出てきます。
こういった成功例と失敗例を見て、その原因を探っていくことが、良いイメージトレーニングになります。
「ドリブルは感覚」という人は多いです。
ドリブルに理論を持ち込むことを嫌う人も多いです。
しかし、なぜ抜けたのか?なぜ抜けなかったのか?が自分の中で理論立てて整理できていないと、こういった1対1の映像を見ても、「おっ、抜けた!」、「あ~失敗した!」という感想しか持てません。
これでは、いくら映像を見ても成長はありません。
岡部将和さんの動画で理論を学んだ上で、最強ドリブル塾の1対1の映像を見ることで、感覚だけでは分からない部分が見えてくると思います。
実際、これだけの数の1対1を見る機会はなかなかありません。
27分間ずっと1対1の映像ですからね(笑)
最強ドリブル塾は6枚組のDVD教材ですが、今回紹介した条件付き1対1が入っているディスク1だけでも、DVDの価格以上の価値はあると思います。
自分の中で理論立てて整理できていると、相手のレベルが上がって抜けなくなった時も、その原因を探るのが簡単になります。
確固たるドリブル理論を築き、どんな相手にも自信を持って掛けられるドリブルを身につけたい人は、「岡部将和さんの動画×JSC CHIBAの最強ドリブル」の組み合わせを、ぜひ試してみてください。
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