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親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習ってどう?徹底検証しました!

小学生のお子さんをお持ちのお父さん・お母さんなら、子供の自主練習に付き合うこともあると思います。そんなとき、多くの親御さんが、以下のようなことで悩んでいます。

「どんな練習をしたらいいか分からない」
「どんな声かけ(コーチング)をしたらいいか分からない」

サッカー未経験の親御さんなら、なおさら悩んでいることでしょう。

そんな人のために作られたDVD教材が、「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」です。この記事では、このDVD教材を徹底的にレビューします。

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親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習の概要

「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」は、サッカー未経験の親御さんが、子供と一緒に練習するためのDVD教材です。

良くも悪くも対象者がかなり絞られており、少年サッカーコーチや経験者には、「ちょっとなぁ…」という内容です。しかし、サッカー未経験のお父さん、お母さんには、お子さんの自主練習を見るときの大きな助けになると思います。

このあと詳しいレビューをしていきますが、対象でない方は、これ以上読み進める必要はありません。サッカー未経験のお父さん、お母さんは、このあとのレビューを読んで、購入を検討してみてください。

教材内容は2枚組のDVDで、収録時間は44分(ディスク1)、62分(ディスク2)となっています。

コーンを使ったドリルが4種類紹介されており、子供がプレーし、親がサポートするという想定の練習メニューとなっています。

↓こんな感じのトレーニングです。

サッカー未経験の親御さんを想定して作られているので、テクニックの細かい部分ではなく、練習の取り組み方練習中の声かけ(コーチング)について重点的に解説されています。

どーな

お子さんと一緒に練習するとき、親の声かけはとても大切です。

講師の川島和彦さんってどんな人?

千葉県のサッカークラブ JSC CHIBA代表兼U-12監督。16歳より少年サッカーコーチをしており、30年以上の指導経験を持つ。

「積極的にチャレンジをさせ、失敗から自分で気づいてもらう」を指導理念としており、選手自身に考えさせるコーチング積極的にチャレンジさせる雰囲気づくりが得意。

目先の勝利ではなく、将来を見すえた個の育成を重視しており、フィジカルに頼らないテクニック(特にドリブル)に重点を置いた指導を行っている。

ドリブル指導には定評があり、「サッカークリニック(ベースボールマガジン社)」、「ジュニアサッカーを応援しよう!(KANZEN)」などの専門誌で度々取り上げられている。

2017年からは、中国での指導も開始。また餃子屋さんを始めて指導後に餃子の仕込みをするなど、超活動的な人物。

代表を務めるJSC CHIBAは、ジュニア、ジュニアユース、社会人のカテゴリーがあり、OBからはJリーガーや年代別日本代表も生まれている強豪クラブ。

親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習のメリット

親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習には、良い部分も悪い部分もあります。まずは、メリットから紹介していきます。

実戦をイメージする力が身につく

「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」は、コーンを使ったドリブル練習を行いますが、一般的なコーンドリブルとはちょっと違います。

一般的なコーンドリブルは、コーンを並べてジグザグにドリブルします。これはボールコントロールやコーディネーションを養う効果がありますが、実戦的でないというデメリットもあります。日本にはコーンドリブルは上手いけど、試合は下手という選手がいますが、これが一般的なコーンドリブルの弊害と言えます。

どーな

「練習のための練習」になっているんですね。

このDVDで行うコーンドリブルは、実戦をイメージしながら行います。DFの動きや心理をイメージし、ドリブルのコースやスピードを変えていきます。

お子さんが、実戦のイメージを持って自主練習できるようになることが、このDVD最大の目的です。イメージ力がつけば、このDVDの練習メニュー以外でも、実戦をイメージした練習ができるようになり、自主練の質がグンと上がります。

DFの心理をイメージした練習

「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」では、「DFの心理をイメージする」という言葉が何度も出てきます。

DFの心理をイメージするとは、次のようなことをイメージして、ドリブルのコースやスピード、ボールタッチを変えることです。

「このスピードでドリブルすると、DFはどう感じるのか?」
「この方向にドリブルすると、DFはどう反応するのか?」
「どの方向にドリブルすれば、DFを引き付けてパスを出せるのか?」
「どのタイミングでパスを出せば、DFに読まれないか?」

どーな

DFの心理をイメージした指導は、川島さんの得意技で、本作以外のDVD教材でもよく出てきます。

DFの心理をイメージできるようになると、ドリブルの仕掛け方やドリブルの使い方が大きく進歩します。

たとえば、今までは目の前のDFを抜くことしか考えられなかった選手が、突破のドリブルとDFを引き付けるドリブルを状況に応じて使い分けられるようになります。

コーチングするポイントが分かる

「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」は、サッカー未経験の親御さんを想定して作られているので、技術的な部分を上達させることは重要視していません。それよりも、お子さんに実戦のイメージを持たせ、効果的に技術を使えるようにすることに主眼を置いています。

自主練のときの親御さんの声かけ(コーチング)は非常に大切です。子供一人だと、目の前の練習メニューをこなすことに集中してしまいがちです。そこで、親御さんが「今はDFがイメージできていた?」と一声かけることで、お子さんに気づきを与えることができます。

どーな

技術指導はできなくても、適切な声かけはお子さんの大きなサポートになります。

DVDでは、練習の際に注意して見るポイントが解説されています。コーチングポイントを学び、お子さんが実戦をイメージして練習できるよう、導いてあげてください。

親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習のデメリット

続いて、デメリットを紹介していきます。

練習メニューが少ない

「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」に収録されている練習メニューは全部で4種類と少ないです。

ディスク1の収録時間は44分ですが、収録されている練習メニューは1種類だけです。1つの練習メニューで、使うフェイントを変えている(8種類)ため、収録時間が長くなっています。

どーな

ディスク1を見終わったときは、「これで終わり!?」と拍子抜けしてしまいました。

このDVDのテーマは、コーチングのポイントを学ぶことなので、練習メニューの種類を知りたい人にとっては、収穫が少ないと思います。

映像が単調で退屈

「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」は編集が単調です。ナレーションもなく、子供が練習している映像が淡々と続くだけなので、疲れているときに見ると寝てしまいそうです。

川島さんの解説が練習の合間に入るので、その部分は参考になりますが、観賞用としてのエンターテインメント性はかなり低めです。

どーな

映像教材なので、見る人が退屈しない構成にすることも大切ですよね。

日本の典型的な両足指導

日本では「両足均等に使えるように」という指導が一般的ですが、川島さんも例に漏れず両足指導です。

私は檜垣裕志さんの利き足のポイントが正しいボールの持ち方だと思っているので、この点は私の考えと完全に違っています。

サッカーの正しい基本とは?檜垣裕志さんの利き足のポイントを考察

このDVDには、小学生時代の櫻川ソロモン選手(ジェフ千葉、U-20日本代表)が出演しています。彼のボールの持ち方を見ると、明らかに他の選手とは異なります。

他の選手が両足交互に使っているのに対し、櫻川選手は利き足中心になっています。日本の少年サッカーでは、「左足も使え」と言われるようなボールの持ち方です。

しかし、両足交互に使っている選手ではなく、櫻川選手がプロになったというのは、興味深い現象です。(もちろん、プロになれたのは、利き足のポイントだけでなく、櫻川選手が身体的に飛び抜けていることも要因でしょう)

「両足均等か?利き足中心か?」は、議論の分かれるところですが、私の見解は川島さんとは異なるため、デメリットとしました。

親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習をどーな基準で辛口チェック!

価格と内容のバランスは取れているか?

「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」の価格は12,800円で、高額教材の部類になります。これが適正価格かどうかは人によります。なぜなら、対象がかなり絞られているからです。

コーチや経験者にとっては、「この内容じゃあ、高過ぎるよ」と感じるでしょう。

一方、サッカー未経験で「どんな風に練習したらいいか分からない」、「どんな声かけをしてあげればいいか分からない」とお悩みの親御さんにとっては、コーチングポイントの指針になり、価格以上の価値を感じられるでしょう。

なお、購入後も90日間返金保証が付いています。内容に満足できなかった場合は返金してもらうことができるため、価格面の心配はしなくてもよさそうです。

講師の経験・実績は?

講師の川島和彦さんは、指導歴30年以上、5,000人以上の選手を見てきたベテラン指導者です。中学、高校ともサッカー部に所属せず、高校時代は同好会を作って活動していました。元Jリーガーなど輝かしい経歴の指導者が多い中、異色の経歴の持ち主です。

それにも関わらず、代表を務めるJSC CHIBAからは、多くの卒業生が強豪校へ進み、Jリーガや世代別日本代表も輩出するなど、指導者としては優れた手腕を発揮しています。

川島さんはドリブル指導で有名ですが、別のDVDでおこなっているデモンストレーションを見る限り、本人の技術はそれほど高くありません。

それでも、指導者として結果を残している要因は、練習メニューの組み方や、コーチングのうまさにあると思います。「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」は、川島さんのコーチングポイントを学ぶには一番のDVD教材です。

アフターフォローはあるか?

メールサポート等のアフターフォローはありません。

サッカー未経験の親御さんを対象にしていることを考えれば、アフターフォーローは欲しい所です。

親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習の総合評価「3.5」星35個

「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」は、サッカー未経験のお父さん、お母さんがお子さんと一緒に練習することを想定したDVD教材です。

お子さんが練習しているときに、適切な声かけ(コーチング)をして、実戦をイメージした練習に導いてあげるノウハウを学べます。

このDVDで、お子さんがイメージ力を身につけることで、このDVD以外の練習メニューでも、実戦をイメージできるようになるでしょう。

対象者はかなり絞られますが、それだからこそ対象者にとっては有益な情報になります。

気になる部分は2点。収録されている練習メニューの種類が少ないことと、典型的な両足指導がされていることです。

特に両足指導については、私は「利き足のポイント」が正しいボールの持ち方だと考えているので、利き足中心のボールの持ち方に置き換えて見ています。

このように細かい修正は必要ですが、技術指導ではなく、サッカー未経験の親御さんが、コーチングポイントを学べる教材というのは非常に珍しいです。こういうコンセプトのDVD教材は、私も見たことがありません。

サッカー未経験のお父さん、お母さんで、
「どんな練習をしたらいいか分からない」
「どんな声かけ(コーチング)をしたらいいか分からない」

という人にはおすすめの教材です。

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