子供のドリブル練習6選(低学年向け)親子でできるメニュー
「子供のドリブル練習の相手になってあげたいけど、サッカー初心者なので、何をしたらいいかわかりません…」

未経験者のお父さん、お母さんでも、お子さんの練習相手になってあげることはできますよ。
「自分はサッカー初心者だけど、少しでも子供の力になってあげたい!」そんな親御さんのために、ドリブル練習のポイント、子供との関わり方、親子でできるドリブル練習法を紹介します。
まずはドリブルの基本を徹底的に練習しよう
具体的な練習法を紹介する前に、ドリブルを練習するうえでの重要事項をお話しします。
ドリブルで一番重要なのは基本を徹底的に磨くことです。
ドリブルの練習法をユーチューブで検索すると、たくさんの動画が出てきます。そのなかには、複雑な技を練習する動画もありますが、こういうのを一生懸命練習する必要はありません。
「試合で使わないから」という理由ではなく、基本ができていないのに、複雑な技を練習してできるようになっても、実戦では使えないからです。

たとえば、ネイマール選手は試合で複雑なフェイントを使いますが、あれはドリブルの基本がしっかりと身についているからできるのです。
ドリブルの基本とは、ボールを取られずに運ぶことです。そのためには、ボールタッチ、関節視野、ボールの置き場所の3つがポイントです。特に重要なのが、ボールの置き場所です。「ここにボールを置けば取られない」、「ここに置けば、何でもできる」という場所を見つけ、常にその場所にボールを置ける技術を身につけることが大切です。
詳しくは、こちらの記事を参照してください。
⇒サッカー初心者のドリブル練習メニュー6選
⇒サッカーのドリブル練習で絶対に外せない3つのポイント
親子でドリブル練習するときの4つの心得
子供の練習を見るとき、こうしろ、ああしろと、つい口出ししたくなってしまいますが、子供への声かけには注意が必要です。
親子でドリブル練習するときの心得を紹介します。
1.練習時間は1メニュー5分程度
子供はあまり集中力が続きません。特に低学年くらいまでは、練習に集中できずに、他の遊びをし出すこともあります。そのため、1つの練習メニューを5分程度で区切って練習をすすめていくといいでしょう。
「できないから」と同じメニューを長時間続けても、本人が集中していなければ意味がありません。
2.完璧主義にならない
練習をしても、上手くできないこともあります。そういうときは、できないことに固執するのではなく、できた部分をほめてあげましょう。
たとえば、コーンドリブルで途中で引っかかっても、「前よりスピードが上がったね」「アウトのタッチがスムーズになってきたね」などの声かけをしてあげてください。
失敗したことは、本人が一番分かっています。その中でも、上手くできた部分をフォーカスしてあげることで、「もっとできるようになろう」とモチベーションアップにつながります。
3.他の子との比較はしない
上達するスピードは同年齢でも違います。「○○ちゃんはできるのに、うちの子はどうしてできないの?」と比較しても仕方ありません。もしかしたら、その子には兄弟がいて、小さい頃から兄や姉の運動を真似していたかもしれません。
環境の違いで上達のスピードは変わるものです。周りができるからといって焦らず、見守ってあげることが大切です。
4.サッカーを好きにしてあげる
低学年までは、サッカーが好きになることを重視してあげてください。
上手くなるには、親がどうこう、コーチがどうこうではなく、本人が自分で考え、努力できるかどうかです。「好きこそものの上手なれ」と言うように、子供自身がサッカーが好きになり、上手くなりたいと思えば、自然と自分で考え、努力するようになります。
親子でできるドリブル練習方法

お父さん、お母さんがサッカー初心者でも親子でできるドリブル練習を紹介します。
後追いドリブル
親が前を走り、子供がドリブルしながら後を追います。カウントダウンでストップし、親の脚の間にシュートします。
練習の効果
- ボールばかり見ず、前を見てドリブルできるようになる
- 色々な方向へドリブルできるようになる
- 止まったらすぐにシュートするので、ボールを足から離さずにドリブルできるようになる
ドリブル鬼ごっこ
コーンの周りでドリブルしながら鬼ごっこします。親がサッカー経験がないの場合は、子供がドリブルし、親はボール無しのジョギングまたはウォーキングでもOKです。子供のレベルに合わせてスピード調整してください。
練習の効果
- 鬼を見て、ドリブルの方向を変えられるようになる
- 足元からボールを離さないドリブルができるようになる
- 相手との駆け引きができるようになる
コーン取り1対1
子供がドリブル、親がディフェンス役で、2つのコーンを挟んで向かい合います。子供はどちらかのコーンにボールを止めたら勝ち、親はそれをさせないように子供にタッチしに行きます。
子供はフェイントOKです。親は子供のレベルに合わせて、スピード調整してあげてください。
練習の効果
- 相手を見て、ドリブルできるようになる
- フェイントを使った駆け引きが身につく
親子でドリブル練習するときのおすすめ教材
サッカー未経験のお父さん、お母さんがお子さんと練習するとき、
「どんな練習をしたらいいか分からない」
「どんな声かけ(コーチング)をしたらいいか分からない」
と悩んでいる人も多いと思います。
そんな人におすすめのDVD教材が、「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」です。
このDVDは、まさにサッカー未経験の親御さんがお子さんと練習することを想定して作られています。だから、サッカーコーチやサッカー経験者の人にはおすすめできません。
サッカー未経験のお父さん、お母さんは、お子さんに技術指導はできません。お子さんの方が上手いでしょうから、下手に口出しすればケンカになりかねません(汗)
このDVDでは、技術指導ではなく、「練習中にどこを見て、どんな声かけをすればいいか?」を知ることが最大の目的です。適切な声かけ(コーチング)ができれば、お子さんが実戦をイメージしながら練習できるようになり、練習効率が大幅にアップします。
「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」の詳しいレビューは、親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習ってどう?徹底検証しました!でしています。
コーディネーショントレーニング
コーディネーショントレーニングは、体を思いどおりに動かせるようになる神経系のトレーニングです。サッカーに限らず、スポーツ全般の上達が早くなります。
コーディネーショントレーニングは、できるようなることが目的ではありません。できない動作をすることで、脳や神経を活性化させることが目的です。ですので、1つのメニューは数分程度で区切ります。
動画で言っているように、意識することが大切です。無意識でやり始めたら、すぐにメニューを切り替えます。
運動神経のいい子に育つ親子トレーニング
プロサッカーコーチでコーディネーショントレーニングに詳しい三木利章さんの著書です。難易度別の練習メニューのほか、トレーニングをとおした子供との関わり方についても書かれています。
親子でコーディネーショントレーニングをしたいという人におすすめの一冊です。
プロのプレーを見る
トッププレーヤーのプレーは、一番の見本です。プロの試合や動画を見ることで、「練習していることが、試合ではこう使われるんだよ」という具体的なイメージを持つことができます。
イメージを持つことで、モチベーションアップにつながったり、「どうすれば上手くできるのか」と自発的に考えるきっかけになったりします。
ユーチューブのプレー集でもいいのですが、ピックアップされているプレーが局所的で、流れの中でどういうプレーだったのか分かりづらかったり、画質が悪くてテレビのような大きな画面では見づらいというデメリットもあります。
ですので、個人的にはダ・ゾーンがおすすめです。試合だけでなく、ハイライト動画も充実しており、飽きやすい子供でも見やすくなっているからです。
サッカーを一緒に見ていると、子供が発する言葉で「こんなことを考えていたのか」とハッとさせられ、子供の新たな一面に気づくこともあります。
ムービー撮影
子供のプレーを動画で撮影し、見せてあげることも親ができるサポートのひとつです。
自分のプレーを客観的に見ることで、できている部分、できていない部分を具体的に把握することができます。自分のプレーを客観視することは、大人でも難しいことです。一緒に動画を見ることで、親子のコミュニケーションの場にもなります。
スマホでもいいですが、個人的にはiPadの方が画面が大きく見やすいのでおすすめです。
まとめ
ドリブルのキレを身につけるコツ、練習メニュー、おすすめ教材を紹介してきました。最後にまとめておきます。
- カッコいい技よりも、ドリブルの基本を徹底的に練習することが大事
- 親の心得1:子供の集中力は短いので、1つの練習メニューは5分程度に区切る
- 親の心得2:できないことに固執するのではなく、できた部分をほめる
- 親の心得3:環境の違いで上達スピードは変わるので、他の子と比較しない
- 親の心得4:好きこそものの上手なれ。サッカーを好きにしてあげる
- 親子で練習するときは、子供のレベルに合わせてスピード調整してあげる
- 運動神経の向上には、コーディネーショントレーニングがおすすめ
- プロのプレーを見ることで、イメージが膨らみ、モチベーションアップになる
- 子供のプレーを撮影し、見せることで、自分のプレーを客観視できるようになる
こちらの記事では、ドリブル練習におすすめの教材をレビューしています。
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