吉田康弘の究極のパス上達理論のレビュー
どーなレビュー管理人の どーな です。
このページでは、「吉田康弘の究極のパス上達理論」をどこよりも詳しくレビューしています。
最後までじっくりとご覧下さい。
究極のパス上達理論講師:吉田康弘さんってどんな人?
1969年生まれ。広島県出身。
プロサッカーコーチ。
明治大学卒業後、1992年に鹿島アントラーズ入団し、“サッカーの神様”ジーコとともにプレー。
卓越した戦術眼で、ジーコの後継者として指名される。
その後、清水エスパルス、サンフレッチェ広島でプレーし、39歳までJ1でプレーした。
2006年に当時東海社会人リーグ1部のFC.岐阜でプレーし、クラブのJFL昇格、Jリーグ入会に貢献。
2009年Jリーグ参入を目指す藤枝MYFCに加入し、2010年現役引退。
現役時代から指導者になることを見据え、全国で子供から社会人まで幅広いカテゴリーのサッカークリニックを開催。
現役引退後はJFLの横河武蔵野FCのコーチ、および明治大学サッカー部のコーチを兼任。
2013年から横河武蔵野FCの監督を務めている。
基本技術を重視した指導は、現役時代のジーコの教えの影響を強く受けている。
目の前のプレーの失敗や成功の結果だけにとらわれず、3つ、4つ前のプレーに遡って分析し、その原因を選手に分かりやすく伝える指導法が特徴。
教材概要
究極のパス上達理論は、スペイン代表やFC.バルセロナのようなパスによるポゼッションサッカーを展開するための基本を身につけるための教材です。
3枚のDVDに分かれており、ディスク1から徐々にステップアップしていく内容になっています。
- ディスク1 全てのプレーの土台となるトラップ編(57分)
- ディスク2 攻撃の起点となるパス編(47分)
- ディスク3 グリッドを使ったポゼッションを高めるトラップとパスの基礎練習編(64分)
(特典映像 ミニゲーム)
良いプレーは、吉田さんの解説に加え、リプレーが流れるので、ポイントを理解しやすくなっています。
以上が教材概要です。
それでは教材本編について詳しくレビューしていきます。
ディスク1 トラップ編
2人1組の対面パス、相手が投げたボールをトラップして返す練習でトラップを練習します。
トラップは、来たボールをただ足元に止めるだけでは試合で通用しません。
次のプレーにつながるトラップを身につけるために、ボールタッチの正確性、ルックアップのタイミング、コントロールする位置など、細かい部分にこだわって練習していきます。
また、体の色々な部分を使ったトラップを練習しますが、一つ一つに試合での使いどころが解説されているので、試合をイメージした練習をしやすくなっています。
ディスク2 パス編
色々なバリエーションの対面パスを行い、トラップからパスという一連のプレーをスムーズにできるようにしていきます。
・トラップ&パス
・ワントラップでDFをかわしてパス
・ワンツー
・視野を確保しながら、ワントラップでターンしてパス
対面パスは、ウォーミングアップで行われることはよくあります。
その時は、パスやトラップを正確に行う、パス&ゴーでダッシュをしっかり行う、といった点を意識して行います。
こういった対面パスは、体慣らしにはなりますが、それ以上のことは身につきません。
ここでは、そういった対面パスとは違い、試合で活きるトラップ&パスを身につけるための対面パスを行います。
ディスク1で練習した次のプレーにつながるトラップのポイントに加え、
- ボールのもらい方
体の向き、動き出しのタイミング、パスを受けるスペースを確保する動き方 - パスの正確性
パススピード、味方のどちらの足に出すか
ディスク3 ポゼッションを高める練習編
4対1、3対1のロンド(鳥かご)を行い、ポゼッションの基本を身につけます。
- パスの質
パススピード、味方のどちらの足に出すのか - パスのもらい方
サポートの距離、体の向き、動き出しのタイミング - コントロールの質
ボールタッチの正確性、コントロールする場所、DFの動きを見る
また、練習の途中で、2タッチ以内、絶対2タッチ、ダイレクトと条件を変えていきます。
条件が変わることで、練習のポイントが変わるので、特定のポイントに絞った練習ができます。
良いプレー、悪いプレーには、練習を止めて吉田さんが指導、解説するので、練習で意識するポイント、ポゼッションの基本が理解しやすくなっています。
究極のパス上達理論をどーな基準で辛口チェック
- 価格と内容のバランスは取れているか?
まず内容についてですが、究極のパス上達理論は、試合で活きる基本技術を習得するための内容になっています。
パスを受ける時の動き出しのタイミング、体の向き、
トラップする時のボールの置き場所、ボールと連動した体の動かし方、
パスの正確性、パスの強弱のつけ方など、試合で必要な細かい部分にこだわって解説されています。本屋さんにあるような一般的なDVD付書籍では、オフザボールの動き、トラップ、キックが別々の項目で解説されていますが、試合ではこれらのプレーを別々に行うことはありません。
パスを受け、コントロールし、パスを出す一連のプレーをセットで行います。
このため、究極のパス上達理論では、これらを一連のプレーとしてセットで練習していきます。また、実際に吉田さんが指導している映像が使われていることも、ポイントを理解する上で重要な点です。
「人のフリ見て我がフリ直せ」と言われるように、教科書的に教えられるよりも、人が指導されているところを見た方が理解が深まるものです。以上のように、内容的には非常に丁寧な作りになっています。
続いて、内容と価格のバランスについてですが、3枚組セットだけでなく、バラ売りにも対応してもらえたら良かったと思います。
究極のパス上達理論は、ディスク1から内容が徐々にステップアップしていきます。
ディスク2、3は、中級者、上級者にも十分参考になる内容ですが、ディスク1は完全な初心者向けです。
初心者は3枚とも参考になりますが、中級者以上はディスク2からで十分だからです。ちなみに、究極のパス上達理論には、90日間返金保証が付いているので、それを活用して、お試し購入をすることもできます。
この点は良心的だと思います。以上より、1.5点減点の3.5点とします。
- 誰でも実践できる内容か?
究極のパス上達理論の練習は、1人用の練習ではありません。
最低2人以上必要になります。ただし、練習メニュー自体は特別珍しいものではありません。
チーム練習のウォーミングアップで行うようなものがほとんどなので、DVDでポイントを勉強しておき、チーム練習の時に勉強したことを活かしていけばいいでしょう。練習で大事なのは、練習のポイントを理解して行うことです。
ポイントを理解していないと、プロと同じ練習を行っても、全く意味のないものになってしまいます。
逆に、ポイントを理解していると、ウォーミングアップとしか考えていなかった練習で上達することができるのです。究極のパス上達理論では、練習する技術の試合での使いどころ、ボールタッチの場所、パスの受け方など、細かい部分まで初心者でも分かるように丁寧に解説されています。
チーム練習の時に活用できるよう、DVDを何度も見直し、ポイントをしっかり理解しておくことが大切です。1人で練習できない分1点減点の4.0点とします。
- ホームページ上でおかしな誇大表現をしていないか?
教材名が誤解を招きそうです。
「究極のパス上達理論」と聞くと、スルーパスなどの局面を打開するパスを身につける教材のような印象を受けますが、実際には基本技術を身につけるための教材です。
究極のパス上達理論のいいところ、悪いところ
デメリット
- 1人でできる練習がない
- シンプルな練習なので、意識を高く持たないと効果がない
- ディスク1は超初心者向けなので、中級者・上級者にとっては物足りなさを感じる
こんな人にはおすすめできません
- パスの精度、ボールの受け方など、細かい部分までこだわって練習できない人
- トリッキーな技術を身につけたい人
- これ以上練習する必要がないくらい基本技術が完璧に身についている人
メリット
- パスの強弱、精度などにこだわった質の高いパスが出せるようになる
- 次のプレーを考えたボールのもらい方とトラップが身につく
- 普段何気なく行っている基本練習の質が向上する
こんな人におすすめです
- 敵のいない練習では「ボールを止める、蹴る」ができるのに、試合でできなくなってしまう人
- 基本技術について専門的な指導を受けたことがない初心者~中級者
- パス回しを主体にしたポゼッションサッカーをしたい人
総合評価(3.5/5段階評価)
「次のプレーを考えたパスの受け方、トラップを身につけ、ボールが来ても慌てずにプレーできるようになりたい」
「パスのスピードや方向を考えた「メッセージを込めたパス」を出せるようになりたい」
そんな人におすすめなのが、吉田康弘さんの究極のパス上達理論です。
究極のパス上達理論は、「ボールを受ける、止める、蹴る」というサッカーの基本技術を身につけるDVD教材です。
一般的な教材のように「受ける、止める、蹴る」を別々に練習するのではなく、1セットでとらえ、試合で活きる基本技術を身につけていきます。
究極のパス上達理論で行うのは特別な練習ではなく、誰でも一度はやったことのあるような基本練習です。
基本練習は重要な練習ですが、ほとんどの人はウォーミングアップがてら行う程度なので、非常にもったいないことをしています。
究極のパス上達理論では、基本練習の重要なポイントを理解して行うことで、試合のための質の高い基本練習を実践していきます。
具体的に何をするのかというと、まずディスク1では色々な部位でのトラップ練習を行います。
ルックアップ、コントロールする場所など、試合に必要なポイントを意識しながら練習していきます。
続いてディスク2はディスク1の応用編で、パス&ゴー、ワンタッチでターン、ワンタッチでDFをかわすなど、試合に近い状況で、トラップとパスを練習していきます。
パスのもらい方、次のプレーにつながるトラップ、正確なパスなど、細かい部分にこだわって練習することで、試合に必要な動きが身につきます。
そしてディスク3では、4対1、3対1のパス回しを行い、ディスク1、2で練習したことを、DFがいる状態で発揮できるようにします。
2タッチ以下、ダイレクト、インサイドのみなど、色々な条件を付け、ポイントを絞った練習を行っていきます。
究極のパス上達理論では、実際に吉田さんが指導している様子が収録されています。
練習の途中でポイントとなるプレーが出た場合は、一旦練習を止め、そのプレーの解説をします。
実際のプレーを題材にしているので、教科書のような説明を受けるよりも、ポイントを理解しやすくなっています。
ディスク1~3を通して実践することで、試合で本当に必要な技術を身につけることができます。
サッカーの神様ジーコが日本に来たとき、日本の選手たちに最初に教えたのが、ボールを止める、蹴るといった基本技術でした。
ここまで基本練習を深く指導できるのは、ジーコの教えを直に受けた吉田康弘さんだからこそだと思います。
「ウォーミングアップがてら行うような基本練習ではなく、試合で活きる基本技術を身につけ、しっかりした土台を築きたい」という人に、究極のパス上達理論をおすすめします。
以上、「究極のパス上達理論」のレビューでした。
吉田康弘の究極のパス上達理論を買いたいけど迷っている人、不安な人は遠慮なくメールください。
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