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間違いだらけのFW練習法

元日本代表FWの城彰二さんが、「ジュニアサッカーを応援しよう! Vol.45/(株)カンゼン」で「ストライカーを学ぼう」というインタビューに答えていました。
当サイトでおすすめしている城彰二さんのDVD「ゴールからの逆算」の理解が深まる内容でもあったので、私なりの見解も交えながら紹介したいと思います。

ジュニアサッカーを応援しよう 2017年 7月号 (DVD付)

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ストライカーが育たない?

城さんのストライカーの定義とは?

得点能力が高く、チームの中心選手であることが、私のストライカーの定義です。
特に「得点能力の高さ」は重要で、誰よりも確率よく得点できるのがエースストライカーと認識しています。
(※以下、網掛け部分は、「ジュニアサッカーを応援しよう! Vol.45」より引用)

現在の日本ではストライカーが育たなくなっている?

現在はサッカーが変わってきており、ストライカーに求めらえるものが変わってきています。
得点だけでなく、守備やパスの能力が要求されているので、そこが育たなくなった原因でもあるのかなと感じています。

また、最近の指導者は知識が豊富で優秀だから多くのことを教えたがります。
オールラウンドな選手が増えた代わりに、ストライカーのような専門職が減りました。
私はもっと長所をとことん伸ばす指導をしてもいいと考えています。

城さんは、現役時代ヘディングとポストプレーが得意なストライカーでした。
特にヘディングは、中学時代に他の選手とは別メニューで練習し、ヘディングには絶対的な自信を持っていました。
そして、試合ではどうやって得意なヘディングの形に持ち込むかを考えていたそうです。
この考え方が、「ゴールからの逆算」の基になっています。

メッシのひと言「日本人はロボットなの?」

日本と世界のトレーニングの違いは?

欧州の指導者は基本的に教えません。
日本ではシュート練習の時に、「まずもらう前にワンフェイント入れてからボールを受け、こういうところにコントロールしてからシュートしなさい」と細かく伝えます。

でも、欧州は練習内容は伝えるけど、その中の方法は言いません。
選手それぞれが発想と感覚でシュートを打ちますし、指導者もそこを大事にしています。

一度、メッシに日本のサッカーのトレーニング本を見せたことがあるんです。
そうしたら「日本人はロボットなの?」と口にしました。
こんな風にボールを蹴れたらロボットでいいと。

指導は形を教えるのではなく、サポートすること。
何か行き詰まったときにヒントを与えたり、子供たちがアイディアを出すための環境を作ってあげることが大事なんです。

上手くなるには、自分で考えることが大切です。
決まった動きを練習すれば、その動きは上手くなるかもしれません。
しかし、試合ではいろいろな状況が訪れます。
決まった動きだけしかできなければ、応用が利かず、状況に対応できません。

試合では、その時々の状況に応じて判断し、プレーを選択していかなければなりません。
練習時から、常に自分で判断し、決断する癖をつけておく必要があります。

DVDの中で城さんが行っている指導は、まさに「考えさせる指導法」と言えます。
「こうしなさい」、「ああしなさい」と指示するのではなく、
「ゴールのどこを狙いますか?」
「それなら、どこにボールをコントロールしたらいいですか?」
と選手に問いかけながら練習を進めていくのです。

決まった形をこなすだけのシュート練習では、選手は何も考えません。
しかし、このように質問されたとたんに、選手の頭は答えを出そうとフル回転します。
こういった練習環境の違いで、同じようなシュート練習をしても、選手の技術には大きな差が出るのです。

城さんの指導法は、選手に質問を投げかけ、自分で考えさせるコーチングが基本。
(「城彰二 ゴールからの逆算」より)

ゴールからの逆算を活用するには、見る側の意識の持ち方が重要

結局試合で活用できる技術というのは、自分で考え、答えを出したことです。
ただし、自分一人だけの頭で考えていると、どうしても考えが偏ってしまいます。
そんなときに活用するのが、指導者やDVDから得たアドバイスです。

アドバイスというのは、答えではなく、視点を変えるきっかけです。
アドバイスをきっかけに、今までと違う角度から自分のプレーを分析することで、新しい答えを見つけ出すことができるのです。

アドバイスをこのように活用できる人は、指導者に教わろうが、DVDを見ようが、どんな形でも上達することができます。
ゴールからの逆算では、城さんから質問された選手が自分なりの答えを導き出してプレーしていますが、それをボーっと見るのではなく、自分ならどうするか考えながら見ることが大切です。

DVD教材は見る側の意識も持ち方で優良教材になるか、部屋のインテリアになってしまうかが決まってしまいます。
しっかり教材として活用できる見方をしたいですね。

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