風間八宏フットボールクリニックVol.4「シュート」のレビュー

どーなレビュー管理人のどーなです。
このページでは「風間八宏 フットボールクリニックVol.4『シュート』」をどこよりも詳しくレビューしています。
最後までじっくりとご覧下さい。
フットボールクリニックVol.4講師:風間八宏さんってどんな人?
元サッカー日本代表MF。
清水商業高校、筑波大学でプレー後、ドイツへ渡り、ブンデスリーガの2部、3部でプレー。
帰国後、マツダSCを経てサンフレッチェ広島でプレー。
サンフレッチェ退団後は再びドイツに渡り、1997年現役引退。
引退後は、桐蔭横浜大学サッカー部監督、筑波大学蹴球部監督を歴任後、川崎フロンターレの監督に就任。
攻撃的なパスサッカーを展開し、フロンターレをJ屈指の強豪チームに押し上げた。
2017年より名古屋クランパスエイトの監督に就任。
技術を軸にした独特なサッカー理論には定評があり、中村憲剛選手、大久保嘉人選手ら元日本代表選手も絶賛している。
教材概要
フットボールクリニックVol.4「シュート」は、その名のとおりシュートをテーマにしたDVD教材です。
ゴール前でボールを持ってから、シュートを打つまでの一連のプレーをメインに練習していきます。
この教材の中で風間さんは、シュートのポイントとして以下の3つを挙げています。
1.シュートコースをできるだけ早く決める
2.キーパーのタイミングを外す
3.正確なシュートを打つ
この3つのポイントを身につけるため練習メニューが7種類紹介されています。
当時風間さんが監督を務めていた筑波大学蹴球部が練習を実演し、それを風間さんが指摘・解説していきます。
また、各章の最後にブンデスリーガのシュートシーンが収録されているので、実戦のイメージをつかみやすい構成になっています。
以上が教材概要です。
それでは各章について詳しくみていきましょう。
GKとの駆け引き
GKのタイミングを外してシュートを打つ練習です。
4種類の練習メニューがあり、徐々にステップアップしていきます。
- ゴール正面でのGKとの1対1
- 角度のない位置でのGKとの1対1
- 2人でのパス交換からGKのタイミングを外してシュートを打つ練習
- マークを外してパスを受けてからのGKとの1対1
死角を利用したシュート練習
DFの股を抜くシュート、DFの間から打つシュートなど、DFをブラインドに使ったシュートの練習です。
こういったシュートは、GKからシュートを打つ瞬間が見えないので、反応が遅れます。
3種類の練習メニューがあり、徐々にステップアップしていきます。
- DF代わりのコーンをゴール前にならべ、その前からシュートを打つ練習
- 同じ条件の練習を、4人でパス交換しながら行う
- 3対2でのシュート練習
風間八宏フットボールクリニックVol.4をどーな基準で辛口チェック!
- 価格と内容のバランスはとれているか?
この内容でこの価格はかなりお値打ちです。
DVDの冒頭で風間さんが「シュート練習はキック練習ではない」と言っているように、シュートというプレーについて理論的で分かりやすい解説がされています。
紹介されている練習メニューはどれも独特で、ポストシュートやセンタリングシュートのような「キック練習」ではなく、風間さん独自のシュート理論である「GKのタイミングを外す技術」を身につけるための練習になっています。
この考え方を知っているのと、知らないのでは、シュート練習の質に大きな差が出て、最終的には決定力の差という形で結果が出るでしょう。
ただし、この教材の内容は、シュートを打つ場面に限られており、「どうやってパスを受けて、シュートに持ち込むか?」という 部分には触れられていません。
この点が減点となるため、星4つとしますが、コストパフォーマンスはかなり高い教材です。
- 誰でも実践できる内容か?
フットボールクリニックVol.4の理論は、フィジカル論やメンタル論にとらわれることなく、技術論のみで完結しているので、練習次第で誰でも身につけることができます。
ただし、1人での練習には向いていません。
GKとの駆け引きを身につける練習なので、最低でもGK1人が必要になります。また、「ボールを止める、蹴る」の基本が身についていることが大前提なので、初心者には難しい内容になります。
中級者以上向けの教材です。
- ホームページ上でおかしな誇大表現をしていないか?
していません。
そもそも専用の販売ページがありません。
わんぱくドリブル軍団 JSC CHIBAの最強ドリブル塾の悪いところ、良いところ
デメリット
- 1人では練習できず、最低でもGKが1人必要になる。
- シュートに持ち込む前のプレーについて解説されていない。
- 頭を使う練習なので、高い集中力が必要になる。
おすすめできない人
- 「止める、蹴る」の基本技術が身についていない人。
- シュートの打ち方ではなく、試合でシュートチャンスを作る方法について知りたい人。
- 試行錯誤しながら練習するのが苦手な人。
メリット
- シュートのポイントが理論的に解説されているので、シュートチャンスで迷いがなくなる。
- 理論解説だけでなく、ブンデスリーガの試合映像も収録されているので、実戦をイメージしやすい。
- ポストシュートやセンタリングシュート等の従来のシュート練習とは異なる「GKのタイミングを外す技術」が身につく。
おすすめの人
- シュートの場面で焦ってミスしてしまう人。
- パワーやスピード頼りではなく、技術と頭脳を使って点を取りたい人。
- 従来のシュート練習では上達の限界を感じている人。
総合評価(3.5/5段階評価)
シュートチャンスに焦ってしまう。
実戦で役立つシュート練習をしたい。
そんな人におすすめなのが、風間八宏さんのフットボールクリニックVol.4「シュート」です。
フットボールクリニックVol.4は、シュートの打ち方について風間さん独自の理論で徹底的に解説した教材です。
風間さんは、シュートのポイントとして以下の3つを挙げています。
1.シュートコースを早く見つける
2.GKのタイミングを外す
3.正確なシュートを打つ
フットボールクリニックVol.4では、これら3つのポイントを身につけるための練習を行っていきます。
具体的に何をするかというと、まずGKのタイミングを外すシュート練習を行います。
練習メニューは4種類で、GKとの1対1のドリブルシュートから始まり、マークを外してパスを受けてからのGKとの1対1と、徐々に実戦に近い状況へステップアップしていきます。
ここでは、GKに反応させずにシュートを打つためのボールの持ち方、タイミングの取り方について解説されています。
次に、DFをブラインドに使ったシュート練習を行います。
練習メニューは3種類あり、DF代わりのコーンを使ったシュート練習からゴール前での3対2と、徐々にステップアップしていきます。
ここでは、どのタイミングでシュートを打てばDFがブラインドになるのか、DFが目の前にいるときのシュートコースの見つけ方などについて解説されています。
シュート練習は筑波大蹴球部が実演しています。
練習では、良い例も悪い例もあり、風間さんがその都度練習を止めて解説しているので、良い例だけを見せられて「こうしなさい」と言われるよりも、ポイントを理解しやすくなっています。
また、各練習の後にブンデスリーガの映像で、実戦での動きを確認できるので、実戦的なイメージをつかみやすくなっています。
ただし、欠点も2つあります。
1つは、1人での練習に向いていない点です。
フットボールクリニックVol.4は、GKのタイミングを外したシュートがメインテーマになるため、練習には必ずGKが必要になります。
もう1つは、シュートに持ち込む前の動きについてです。
試合でシュートを打つには、シュートを打つための事前準備が必要ですが、その点についてはノータッチです。
この点は、城彰二さんのゴールからの逆算で詳しく解説されているので、ゴールからの逆算と併せて練習すると、試合で必要なシュートスキルがひと通り身につきます。
以上のように、フットボールクリニックVol.4は、シュートを打つ場面について徹底的に解説した教材なので、役立つ場面は限定的ですが、内容的には非常に深く、参考になる部分が多くあります。
また、3,000円弱という価格も魅力的です。
この価格でこの内容は正直驚きで、非常にコストパフォーマンスの高い教材です。
キック練習の延長のようなシュート練習ではなく、実戦的なシュート練習を行い、試合に役立つシュート技術を身に着けたいという人は、風間八宏さんのフットボールクリニックVol.4「シュート」をおすすめします。
コメントする
この記事へのコメントはありません。