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相手を連続で抜いていくドリブルに必要な3つの要素

まずは、こちらの動画をご覧下さい。

メッシ選手の有名な5人抜きです。
小学生年代では、身体能力に優れたプレーヤーがいると、こんな風に連続で抜いて1人で決めてしまうプレーがしばしばあります。
年代が上がるほど、そんなプレーは難しくなりますが、プロの試合でもたまにこんなスーパープレーが飛び出します。

ドリブルで連続で抜けるのは、DFの位置関係が大きく関わっています。
2人目、3人目のDFが次々に飛び込んで来てくれる位置にいることがポイントです。
DF同士が近いと途中で引っかかってしまうし、逆に遠すぎるとDFが構えてしまうので抜きにくくなります。

では、どうすればDFがちょうどいい位置関係になってくれるのでしょうか?

これは、はっきり言ってその時の運次第です。
どんなに優れたプレーヤーでも、さすがに相手DFの位置関係までコントロールすることはできません。

冒頭のメッシ選手のプレーも、ドリブル開始した時点では、ゴールまで行けると思っていたわけではないと思います。
ドリブルしている最中にDFの位置関係を見て、「行ける!」と判断したのだと思います。

ただし、いくらDFの位置関係が良くても、連続で何人も抜いていくプレーは誰でもできるわけではありません。
それ相応のスキルが備わっていなければならないのです。

連続で抜いていくドリブルに必要な要素は3つあります。

  • ドリブルのスキル
  • DFの位置関係を感じ取るスキル
このうち、運はコントロールできませんが、残りの2つは練習で高めることができます。

今回は「ドリブルのスキル」と「DFの位置関係を感じ取るスキル」を高める方法を、ドリブル指導に定評のあるJSC CHIBAの練習から見ていきましょう。

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ドリブルスキルを高める練習法

ドリブルスキルを高めるのに効果的な練習法がコーンドリブルです。

一般的なコーンドリブルは正確性を重視し、最初はゆっくり行い、慣れてきたら徐々にスピードアップしていきます。
これに対し、JSC CHIBA式コーンドリブルは、いきなりトップスピードで始めます。
コーンに当たっても、ボールコントロールをミスしても構いません。
とにかくトップスピードで行うのです。

トップスピードで行う目的は、ボールタッチと身のこなしの限界値を引き上げることです。
コーンドリブルをスムーズに行うには、常に自分のコントロールできる場所にボールがある状態を作る必要があります。
しかし、スピードが上がるほど、その状態を作り出すのが難しくなります。

一般的なコーンドリブルは正確性を重視するため、どうしてもスピードにセーブをかけてしまいます。
これだと自分の技術レベルの範囲内でプレーしているだけなので、なかなかスピードの限界値を引き上げることができません。

これに対し、「ミスしてもいいのでトップスピードで行う」というルールを作ると、自分の技術レベルを超えたスピードでプレーすることになります。
すると、練習しているうちに、技術がスピードに追いついてきます。
トップスピードでも徐々にドリブルをコントロールできるようになっていくのです。

DFを連続で抜くには、スピードに乗った状態でドリブルする必要があります。
スピードに乗ったドリブルで方向転換しても、ボールコントロールを失わず、バランスを崩さないためには、トップスピードのコーンドリブルは非常に効果的な練習になります。

ドリブルスピードがない

JSC CHIBAのコーンドリブルは、常にトップスピードを意識して行う。
(JSC CHIBAの最強ドリブル塾より)

DFの位置関係を感じ取るスキルを高める練習法

DFの位置関係を感じ取るスキルを高めるのに効果的な練習法が、対人練習です。

対人練習というと、一般的には1対1や3対2など、攻守が同数か、攻撃の人数が多い形で行います。
JSC CHIBAでもそういった練習は行いますが、ドリブル技術向上のために1対2といった攻撃の人数が少ない形も行います。
練習の設定は、DFが縦に2枚並び、オフェンスがそれを抜いていく形になります。
DFはチャレンジ&カバーの形を取り、1枚目が強く当たり、2枚目がカバーリングをします。

DVDで練習の様子を見ていると、オフェンスが2枚突破に成功するのは、DF2人の位置関係が悪かったり、DF同士の連携が取れていない時であることに気づきます。
こういうときは、特に難しいフェイントを使わなくても、2人のDFを突破することができます。
つまり、DFの位置関係を感じ取るスキルが重要だということです。

2枚のDFを突破できる「ちょうどいい位置関係」は人によって違うので、実践しながら自分で見つけていくしかありません。
そのためには、1対2を多く経験する必要があるのですが、試合や実戦形式練習だけでは十分な経験は得られません。
JSC CHIBAでは、1対2に特化した練習を行うことで、連続で抜いていくために必要なスキルを磨いています。

DFの位置関係を見て、「行ける、行けない」の判断ができるようになれば、無理にドリブルで突っ込んで、ボールを失うことがなくなります。

あのメッシ選手でさえ、DFの位置関係が悪ければ、無理に突っ込んだりはしません。
たとえそれまでに2人抜いていたとしても、パスに切り替えたり、一度仕切りなおして次の突破のチャンスを待ちます。
メッシ選手は、無謀な突破を図ってボールを失うようなことはめったにありません。
それは、「仕掛けるべきところは仕掛ける」、「待つべきところは待つ」という見極めができているからなのです。

DFがちょうどいい位置関係になるのは運の要素が強いですが、その状況を活かせるかどうかは、DFの位置関係を見極めるスキルが身についているかどうかにかかっています。

サッカードリブル連続で抜く

1対2の突破のアドバイスをする川島監督(JSC CHIBAの最強ドリブル塾より)

効率よく練習するために

今回紹介した2つの練習法は、ドリブル上達のために非常に効果的な練習だと思いますが、一般的にはあまり普及していません。
一般的な練習方法とやり方が少し違うので、「本当にこんなやり方で大丈夫なの?」と心配になったり、「どんな風にやるのか分からない」という人もいると思います。

そういう人は、「JSC CHIBAの最強ドリブル塾」を参考にすることをおすすめします。
JSC CHIBAの練習風景がそのまま収録されているので、練習の雰囲気、練習のポイント、練習の進め方などを参考にし、効率よく練習を進めていってください。

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