細かいドリブルの練習法 「細かくボールタッチする」は大間違い
「メッシみたいな細かいドリブルをするには、どんな練習をすればいいの?」

「細かいドリブル」は、単純にボールにたくさん触ることではありません。
メッシ選手のドリブルは、ボールが足から離れず、細かいタッチをしているので、相手に飛び込む隙を与えまん。しかし、単純にたくさんボールに触るだけでは、メッシ選手のようなドリブルにはなりません。
今回は、細かいドリブルの目的と練習法をお伝えします。
「細かいドリブル」とは、たくさんボールに触ることではない
メッシ選手のドリブルは、足からボールが離れず、トップスピードでも細かくボールに触っています。このため、細かいボールタッチに目が行きがちですが、本当に重要なのは、そこではありません。

メッシ選手のドリブルで注目すべきは、ボールの置き場所です。
利き足の前にボールを置き、いつでも何でもできる状態になっています。だから細かいドリブルが可能になります。
ボールタッチしないときでも、いつでも触れる位置にボールがあります。ボールが離れて「触れない」のではなく、触れるけど「触らない」のです。
このことを無視して、ただボールを細かく触るドリブル練習をしていても、あまり意味がありません。ワンタッチ、ワンタッチごとボールの置き場所と体の状態を意識して練習するからこそ実戦で使える技術が身につきます。
細かいタッチとスピードドリブル
スピードを落とした状態での細かいドリブルは誰でもできます。しかし、ゆっくりのドリブルでは、DFに脅威与えることはできません。スピードが無ければ、かわされても追い付くことができるからです。
メッシ選手がすごいのは、トップスピードでもその技術がブレないことです。トップスピードでも、何でもできるボールの置き場所と体の状態が作れているので、次々と方向を変えてDFをかわしていくことができます。
その真骨頂が、この動画の1つ目のプレーのようなトップスピードでのアウトのマイナス方向への切り返しです。普通はスピードに乗った状態で横にかわすと、ボールは斜め前に転がるため、相手に引っかかってしまいます。
しかし、メッシ選手はスピードに乗った状態で左足のアウトを使って、真横もしくはマイナス方向へ切り返し、ボールを相手の足が届かないところへ運ぶことができます。しかも、前への推進力は維持したままなので、そのまま突破することができるのです。
アウトで90度以上の切り返しができる技術、いつでも切り返しができるボールの置き場所、いつでも急激な方向転換ができる体勢づくり(身体操作)があるからこそできる技です。派手さはありませんが、このアウトの切り返しに、メッシ選手の技術が詰め込まれていると思います。
ドリブルのスピードを上げるには、こちらの記事をご覧ください。
⇒知ったもの勝ち!サッカー高速ドリブルの5つのコツと練習法
⇒ドリブルのキレを上げる4つのポイントと練習法
細かいドリブルを身につける練習法
1人でできる細かいドリブルを身につける練習法を紹介します。

細かいドリブルの練習法は、コーンドリブルが基本です。
イン・アウト 2タッチ
利き足のインサイド、アウトサイドを交互に使ってコーンをかわしていきます。全てのマーカーをかわしてターンするときは、利き足のアウトサイドを使います。
インサイド、アウトサイドとも、自分のイメージしたところでタッチできるよう意識し、ボールタッチの精度を追求しましょう。また、常に利き足でボールをコントロールできるようにするには、左右のステップワークが重要です。
アウトターンもこの練習の重要なポイントです。ボールが体から離れていると、アウトでターンができず、インサイドや足裏でのターンになってしまいます。アウトターンができるかどうかが、細かいドリブルができているかどうかの指標にもなります。
シンプルな練習なので、初心者向けと思われがちですが、ボールタッチ、ボールの置き場所を身につけるための重要な練習です。次の イン・アウト 1タッチと併せて、中級者、上級者も行ってほしいトレーニングです。
イン・アウト 1タッチ
イン・アウト 2タッチと同様に利き足のインサイド、アウトサイドでマーカーをかわします。2タッチよりも高度なボールタッチ、ステップワークが求められます。
イン・アウトのタッチは、ボールを押し出すのではなく、「カットドリブル」と言ってボールを切るようにタッチするのがコツです。また、左右へのステップの負荷が大きくなるので、ボディコントロールを高めることができます。
ランダムコーン
※9分くらいある動画なので、再生速度を上げてご覧ください。
コーンやマーカーをランダムに置いて、好きなようにかわしてきます。ドリブルコースは成り行きではなく自分で決め、そのコースを通れるようにかわし方を工夫します。
不規則な配置なので、とっさの反応でかわすスキルが求められます。いつでもボールに触れる位置にボールを置き、とっさに反応できる体勢を意識して練習しましょう。

大久保嘉人選手も、この練習を行っていたそうです。
※動画で永井選手は両足を使っていますが、基本を身につけるためにも利き足で行いましょう。
コーンドリブルの効果を高める2つのポイント
コーンドリブルは、細かいドリブルを身につけるのに効果的な練習法ですが、やり方によって練習効果がまったく変わります。効果の出るコーンドリブルには、2つのポイントがあります。
1.コーンドリブルはDFを抜くための練習ではない
よく「コーンドリブルは上手いけど、実戦のドリブルは全然ダメ」という人がいますが、これは、コーンドリブルの目的を間違えているためです。
コーンドリブルはDFを抜く練習ではありません。DFを抜くには、駆け引きや間合いが大切ですが、動かないコーン相手に練習しても身につきません。
では、コーンドリブルは何の練習かというと、ボールタッチと身のこなし(身体操作)を身につける練習です。色々な方向にコーンをかわしても、いつでも何でもできるボールの置き場所と体の状態をキープできるように意識することが大切です。この意識がないと、意味のない練習になってしまいます。
⇒コーンドリブルの練習法 あなたは間違ったやり方をしていませんか?
2.トップスピードで行う
メッシ選手は、トップスピードでも技術がブレないので、DFに脅威を与えるドリブルができます。この技術を身につけるためには、コーンドリブルもトップスピードで行うことが大切です。
「ゆっくりでもいいので、正確に」というのは、初心者の時期には有効ですが、形になってきたらスピードをどんどん上げていくべきです。
このコーンドリブルで成果をあげているのが、千葉県にあるクラブチームJSC CHIBAです。代表の川島和彦さんはドリブル指導に定評があり、多くのJリーガーを輩出しています。
JSC CHIBAでは、「失敗してもいいから速く」とトップスピードでのコーンドリブルを行っています。速く行うことで、スピードに乗った状態でのボールタッチと身のこなしを高めることができるからです。
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まとめ
細かいドリブルを身につけるコツ、練習メニューを紹介してきました。最後にまとめておきます。
- 細かいドリブルとは、たくさんボールに触ることではなく、いつでも利き足で触れる位置にボールを置くこと
- ボールタッチしないときも、いつでも触れる位置にボールを置く。「触れないのではなく、触らない」
- スピードが上がっても、利き足でいつでも触れる位置にボールを置く
- イン・アウトは、利き足の前にボールを置けるようにボールタッチの精度、ステップワークを意識する
- ランダムコーンは、不規則のコーンに対応できるようにボールの置き場所と体勢づくりを意識する
- コーンドリブルは、ボールタッチと身のこなしを養う練習
- トップスピードのコーンドリブルは、ボールタッチと身のこなしを高めるのに効果的な練習法
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