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強いインサイドキックのコツと練習法

「インサイドキックで強いボールが蹴れない」
「強いパスが出せないので、よくパスカットされてしまう」
「試合で視野が狭く、近くしか見えない」

今回は、「インサイドキックで強いボールが蹴れない」という人の悩みを解決していきたいと思います。

インサイドキックは、キックの中で最も正確性が高く、試合で一番使われるキックです。初心者でも比較的簡単に蹴れるので、インステップキックやインフロントキックのように突き詰めて練習する人はあまりいません。このため、自己流の蹴り方になっている人が多いキックなのです。

インサイドキックで強いボールが蹴れるようになると、それだけ視野も広がります。正しいインサイドキックの蹴り方をマスターしていきましょう。

一般的なインサイドキック

一般的には、「インサイドキックはゴルフのパターに蹴りましょう」と言われています。パター型インサイドキックのポイントは次のとおりです。

1.軸足を蹴る方向へ向ける
2.蹴り足と軸足が90°になるようにインサイドの面を作る
3.インサイドの面を押し出すように蹴る

こうすると、確かに正確なボールを蹴ることができますが、デメリットもあります。

強いボールが蹴れない

インサイドの面を押し出すように蹴ると、腰の動きが制限され、腰の回転の力を使うことができません。足の振りの力だけでボールを蹴ることになるため、十分な力が出ず、強いボールを蹴ることができないのです。

10mくらいの短い距離なら、この蹴り方で大丈夫ですが、それ以上の距離になると、十分なスピードが出ないので、実戦には不向きです。

パスコースを読まれやすい

軸足を蹴る方向へ向け、インサイドの面を押し出すように蹴ると、必然的に体は蹴る方向へ向きます。つまり、軸足の方向と体の向きで蹴る方向が分かるので、パスコースが読まれやすくなります。

それを逆手にとって、別の方向へ蹴れればいいのですが、この蹴り方しか練習していない人には、そんなことはできません。「コイツは体の方向にしか蹴れない」と敵に知れると、パスカットされやすくなってしまいます。

強いインサイドキックを蹴るには?

一般的なインサイドキックは、股関節を開いて軸足と蹴り足を90°にし、インサイド面を押し出すように蹴ります。この蹴り方だと、インステップキックのように、膝を進行方向に向けたキックに比べ、足の振り幅が狭くなります。このため、足の振りだけでは十分な力がでません。

強いインサイドキックは、インサイド面を押し出すのではなく、インステップキックやインフロントキックのように、体のひねりも使って蹴ります。

タニラダーの谷真一郎さんが、柏レイソルのフィジカルコーチをしていた頃、チームにブルガリア代表のストイチコフ選手が加入しました。

ストイチコフ選手の武器は、左足の強烈なキックでした。ところが、ストイチコフ選手の脚筋量を計ると、日本人選手の平均よりも低かったそうです。大学でストイチコフ選手の蹴り方を分析すると、体のひねりを使って、ボールに強烈な力を与えていることが分かったそうです。

ストイチコフ選手のシュート

体のひねりを使ったインサイドキックを蹴るには、2つのポイントがあります。

軸足をやや内側に向けて踏み込む

軸足をやや内側に向けて踏み込むことで、腰のひねりが使えるようになります。

こちらのサイトに浦和レッズの柏木陽介選手のインサイドキックの写真が載っていますが、軸足は蹴る方向ではなく、やや内側を向いていることが分かります。

サカイクの記事の中では、軸足の向きについては触れていないので、柏木選手自身は、強いボールを蹴るために無意識にやっているのだと思います。

軸足側の腕を広げる

軸足を踏み込むと同時に、軸足側の腕を広げます。そして、蹴る瞬間に腕をたたむことで、体のひねりを使うことができます。

腕を高く上げれば、背骨の伸縮運動も加わるので、より強いボールを蹴ることができます。ただし、キックモーションが大きくなるため、狭いスペースではおすすめできません。

インサイドキックの基本練習

ここからは、インサイドキックの練習法を紹介してきます。

的当て

地面に目印(石、ペットボトル、空き缶、靴など何でもOK)を置き、そこをインサイドキックで狙います。ゲーム感覚でキックの精度を磨くことができます。的を3~5個置くと、いろいろな方向へ蹴り分ける練習になります。

初心者は目印から3m離れたところから始め、徐々に距離を長くしていきます。10mを目指してがんばりましょう。

壁当て

壁に向かってボールを蹴り、跳ね返ってきたボールをトラップして、また蹴る練習です。適当な壁がある場所でしかできませんが、1人でキックとトラップを一緒に練習できるお得な練習法です。

この練習で一番意識して欲しいのは、トラップです。ファーストタッチで、自分の蹴りやすい位置にボールをコントロールするよう意識しましょう。蹴りやすい位置が分からない人は、それを見つける練習にもなります。

元日本代表MFの中村憲剛選手は、子供の頃に壁当てを繰り返し、自分の蹴りやすい場所を見つけたそうです。シンプルな練習ですが、「何を意識するか?」で練習の質が全く異なるのです。

素振り

雨天などにより、ボールを使うことができないときにおすすめの練習です。

特に、体のひねりを使ったインサイドキックは、素振りで全身を使う感覚を確認しておくといいでしょう。

インサイドキックの実戦的練習

続いて、実戦に近づけた練習法を紹介していきます。

対面パス

2人1組で向かい合ってパス交換する練習です。色々なバリエーションがあるので、自分の課題に合った練習になるように工夫しましょう。

大切なのは、実戦とつながる感覚を持って練習できているかどうかです。色々な条件を付けて複雑な練習にしても、実戦とつながる感覚を持てなければ、練習のための練習になってしまいます。反対に、シンプルな対面パスでも、実戦とつながる感覚を持って練習できれば、上達につながります。

鳥カゴ(ロンド)

鳥カゴ(最近ではロンド)と呼ばれる練習法です。

3人のオフェンス(OF)対1人のディフェンス(DF)でDFに取られないようにパス回しを行います。DFに取られたら、OFとDFが交代します。

トラップ&キックの技術に加え、敵と味方の位置を見て、「どこへパスを出すか?」、「どんな質のパスをだすか?」の判断力を養うことができます。

人数に応じて、4対1、4対2など、OFとDFの数を調整することができるので、できるだけ休みになる人が出ないよう工夫しましょう。

「2タッチ以内」、「ダイレクトのみ」など、OFに条件を付けると、技術、判断力共に負荷が上がります。

また、「DFの股を通したら2重鬼」、「20回パスが回ったら罰ゲーム」など、DFにペナルティを付けると、DFが本気でボールを奪いに来るようになり、プレッシャーの高い練習になります。

インサイドキックの実戦的練習におすすめのDVD

インサイドキックの実戦的練習におすすめのDVDは、吉田康弘さんの「究極のパス上達理論」です。

吉田さんは、鹿島アントラーズ時代にジーコの基本技術の高さを目の当たりにし、基本の大切さを再認識したそうです。
究極のパス上達理論は、そんな吉田さんの経験がもとになっており、質の高い基本を身につける練習と意識するポイントが解説されています。

色々なバリエーションの対面パスや鳥カゴが紹介されており、解説も丁寧です。

対面パス

PS.在庫限りで販売終了となるそうなので、ご購入はお早めに!

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