知ったもの勝ち!サッカー高速ドリブルの5つのコツと練習法
「高速ドリブルができるようになるには、どうすればいいの?」

ドリブルスピードは練習でアップさせることができます。高速ドリブルができるようになるコツと練習法を紹介します。
日本人は高速ドリブルが苦手?
フリーでパスを受け、前方にスペースがある場合、あなたならどんなプレーをしますか?
ヨーロッパでよく見られるのは、ドリブルでボールを運ぶプレーです。トップレベルになると、このスピードが桁違いです。ボール無しで走るのと変わらないスピードでドリブルできるので、相手の守備が整う前にゴール前まで行ってしまいます。
一方、日本人はトップスピードのドリブルができる選手が少ないように思います。個々を見れば、海外の選手にひけを取らない選手もいますが、絶対数は少ないでしょう。
2020年ヨーロッパリーグでスピードNo.1はアルフォンソ・デイヴィス選手(バイエルンミュンヘン)で最高時速36.5km。2016年のデータですが、J1では岡田翔平選手(サガン鳥栖)で最高時速35.3km。(参考:Qoly、Football LAB)
これはメンタリティや戦術の違いもありますが、一番の原因は日本で行われているドリブルの練習法にあると思います。
日本では、小さい頃から細かいテクニックは練習しますが、トップスピードのドリブルはあまり練習しません。高速ドリブルすることに慣れていないので、フリーで前にスペースがあってもパスコースを探す、というプレーになってしまいます。
しかし、先述のように個々を見れば、ヨーロッパのトッププレーヤーに匹敵するくらいのドリブルスピードを持っている日本人選手はいます。つまり、日本人は高速ドリブルができないのではなく、慣れていないだけなのです。
ドリブルスピードは、練習によって上げることができます。もともとの足の速さは、生まれつきの能力によるところもありますが、ドリブルは技術なので、練習によって高めることができるのです。
※この記事ではドリブルスピードを上げるコツと練習法を紹介します。「ドリブルの緩急」、「キレ」を上げる方法はこちらをご覧ください。
⇒誰でもできる!緩急ドリブルのコツと練習法
⇒ドリブルのキレを上げる4つのポイントと練習法
⇒サッカーのドリブルにスピードは必要か?
高速ドリブルはジグザグドリブルでは身につかない
スピードに乗ってドリブルするには、トップスピードでもコントロールを失わず、足からボールが離れない技術が必要です。
ドリブル練習というとコーンをジグザグに縫っていく練習がよく行われますが、あれだけでは高速ドリブルを身につけることはできません。
高速ドリブルに必要なポイントは、これから説明していきますが、高速ドリブルを練習するときは、「足元で細かくボールを扱うドリブルとは、全く異なる技術を身につける」ぐらいの意識で取り組みましょう。
高速ドリブルの5つのコツ
具体的な練習に入る前に、高速ドリブルのコツをお伝えします。

ポイントを理解しているのと、していないのでは、練習効率が全く変わります。ポイントをしっかり整理して練習に臨みましょう!
1.体にボールが付いてくるドリブル
ボールの動きに歩幅を合わせてドリブルすると、スピードが遅くなってしまいます。高速ドリブルは、ボールに合わせて走るのではなく、走る動作にボールがついてくる、という意識で行うことが大切です。
そのためには、ボールタッチの正確性、ボールの置き場所の2つが重要なポイントになります。具体的に説明していきましょう。
2.アウトサイドタッチ
まずボールタッチですが、高速ドリブルの基本はアウトサイドタッチです。アウトサイドでボールタッチすると、ヒザが前を向き、走るフォームに近くなるため、最もスピードが出るからです。
足の甲やつま先タッチでも、同じフォームになりますが、これらの部位は固く、足首も固定化しやすいため、力加減が難しくなってしまいます。
アウトサイドは、小指を中心にボールタッチします。この部分は、指の関節があり、柔らくなっています。また、足首を固定せず、プラプラの状態でボールタッチできるので力加減がしやすく、大きく蹴り出してしまうミスが少なくなります。
※初心者のドリブル練習法はこちらをご覧ください。
⇒サッカー初心者のドリブル練習メニュー6選
⇒コーンドリブルの練習法 間違ったやり方をしていませんか?
3.利き足ドリブル
高速ドリブルは、走るリズムにボールタッチがくっついてきます。ボールタッチが走りのリズムを邪魔してはいけません。そのためには、利き足でドリブルすることが基本になります。
日本では、「両足均等に」というのが一般的ですが、両足均等にドリブルすると、細かいボールタッチができず、スピードも落ちてしまいます。
利き足ドリブルで最も細かいボールタッチは、利き足が前へ出るタイミング(二歩毎)でボールに触ることです。これなら、走りのリズムに合わせてボールタッチすることができます。
利き足○ 逆足× 利き足○ 逆足×
※○…タッチ ×…タッチしない
これに対し、両足ドリブルで最も細かいボールタッチは、一歩毎にボールに触ることです。しかし、やってみるとわかりますが、これだとボールタッチが走りのリズムを邪魔して、スピードが落ちてしまいます。
利き足○ 逆足○ 利き足○ 逆足○
両足で高速ドリブルするには、三歩毎にボールに触るのが現実的なので、結果的に利き足ドリブルの方が細かいボールタッチになります。
利き足○ 逆足× 利き足× 逆足○
4.いつでも利き足で触れる位置にボールを置く
ドリブルは、「いつでも何でもできる場所」にボールを置くことが基本です。これは高速ドリブルでも変わりません。
メッシ選手は、トップスピードのドリブルから急に方向転換したり、パスを出すことができます。これは、ボールが体から離れず、常に利き足で触れる位置に置いているからです。
トップスピードでも、常に利き足の前にボールを置いておくには、ボールタッチの精度がカギになります。小指を中心としたアウトサイドのタッチ、力加減がしっかり体に染みつくように練習することが大切です。
⇒ドリブル上達のたった一つのコツ!ドリブルの悩みはこれで解決!
5.ボールは体の少し前で触る
トップスピードで走ると、通常のランニングよりも足が前へ出ます。このため、ボールタッチの位置も少し前になります。トップスピードの走りのフォームにボールタッチがついてくるというイメージです。
通常のドリブルと同じ感覚でボールタッチすると、足元にボールが入りすぎてしまうので、スピードが落ちてしまいます。高速ドリブルと通常のドリブルでは、ボールに触る位置も変わると認識しておきましょう。
通常のドリブル(上)は、ヒザの下でボールタッチしますが、高速ドリブル(下)は、ヒザよりも前でボールタッチします。
高速ドリブルの練習法
高速ドリブルの練習法を紹介します。

ここまでで紹介した5つのポイントを意識して練習しましょう。
マーカーを使った直線ドリブル
マーカーを2列並べて直線の道を作り、道から脱線しないようにドリブルでダッシュします。トップスピードで真っすぐドリブルするのは意外と難しく、正確なボールタッチが必要です。
練習のポイント
- 本気のダッシュでおこなう
- ボールが体から離れないよう、正確にボールタッチする
- 二歩毎に利き足でボールタッチする
アレンジ版として、道を少しジグザグにして行うこともできます。ポイントは真っすぐときと同じです。
アウトターン
高速ドリブルの基本であるアウトサイドタッチの感覚を身につけるのに効果的な練習です。直進もターンも、すべて利き足のアウトサイドでタッチします。小指でボールをコントロールする感覚を身につけましょう。
練習のポイント
- 一番のポイントは正確性。アウト(小指)で正確にボールタッチする
- 常に利き足の前にボールが置けるようにボールタッチ、ステップを意識する
- 技術レベルに応じてスピードアップしていく
走りそのもののスピードを上げる
ドリブルのスピードを上げるには、走りそのもののスピードを上げることも大切です。スピードは生まれ持った能力と言われていますが、体の使い方であなたの能力を最大限に引き出すことは可能です。
速く走るには、地面の反発力をうまく利用することが大切です。そのために重要なのが「姿勢」です。正しい姿勢で走ると、地面からの反発が背骨を通り、頭のてっぺんをキレイに抜けていきます。しかし、姿勢が少しでもずれると、地面からのパワーが逃げてしまい、効率的な動きができません。
正しい姿勢を身につけるには、専門的なトレーニングが必要ですが、そのトレーニング法を学べるDVDが、球技で使える瞬間的スピード走法です。

講師の渡邉高博さんは、バルセロナオリンピックにも出場した走りの専門家です。
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まとめ
ドリブルのキレを身につけるコツ、練習メニューを紹介してきました。最後にまとめておきます。
- 高速ドリブルと足元の細かいドリブルは、別の技術を身につける、という意識で練習する
- 高速ドリブルは、利き足のアウトサイドタッチでおこなうのが基本
- スピードが上がっても、利き足でいつでも触れる位置にボールを置く
- 高速ドリブルは、通常のドリブルよりも少し前でボールタッチする
- 直線ドリブルは本気でダッシュしつつ、ボールタッチは正確に
- アウトサイドタッチの感覚を磨く練習法はアウトターンがおすすめ
- 走りのスピードアップには、球技で使える瞬間的スピード走法がおすすめ
こちらの記事では、ドリブル練習におすすめの教材をレビューしています。
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