ドリブル練習の1対1は意味がない?1対1が劇的に変わる4つのポイント
どーなです。
1対1の練習はリアリティがない。
1対1のドリブルは試合では使えない。
サッカー強豪国では、1対1の練習はしない。
ドリブルの練習としてよく行われる「1対1」ですが、このような否定的な意見もあります。実際、あるイタリアのチーム(セリエA)の下部組織では、11歳以降は戦術面を重視するため、1対1の練習は行っていないそうです。
「効果が無いなら、やっても意味がないんじゃないか…?」
そう思ってしまいますが、実際のところ、どうなのでしょうか?
1対1は、ドリブル上達に欠かせない練習です。1対1の対応が上手い選手が集まるチームは、各選手に優位性があるため、攻守にわたって試合に有利に進めることができます。
問題はやり方です。ただボールを奪い合うだけの1対1は、あまり意味がありません。(理由は後述します)
この記事では、試合で活きるドリブルが身につく1対1のやり方、おすすめの練習法を紹介していきます。
1対1のメリット・デメリット
1対1のメリットの1つは手軽さです。2人いればできるため、友達や親子の自主練でも、手軽に行うことができます。また、ボールに触る回数も多いため、相手との駆け引き、間合い、ボールの置き場所などを身につけるのに効果的です。
ただし、デメリットもあります。詳細はこの後で解説していきますが、デメリットを補う工夫をした練習を行うことで、試合で使える本物のドリブルを身につけることができます。
視野が狭くなる
普通に1対1を行うと、自分とボールと相手の関係性だけの練習になります。目の前のディフェンスを抜くこと以外に考えることがないのです。

私は、こういうのを「考えなくていい1対1」と呼んでいます。
「考えなくていい1対1」では、どうしても視野が狭くなってしまいます。試合では、周りに敵、味方がいます。ドリブルで抜くよりも、良い位置にいる味方にパスを出した方がいい場面もあります。キープして味方の攻め上がりを待った方がいい場面もあります。
「考えなくていい1対1」は、初心者がボールフィーリングや相手との間合いを身につけるのには効果的ですが、試合で活きるドリブルを身につけるには、「状況判断を伴った1対1」を行うべきでしょう。
ダラダラと時間をかけてしまう
1対1の練習は、オフェンスがどれだけ時間をかけようが、ディフェンスは1人のままです。このため、1人のディフェンスを抜くのに20秒も30秒もかけてしまいがちです。
しかし、現実にはディフェンス1人突破するのにかけられる時間は2~3秒なので、こんな状況はあり得ません。
実際の試合では、時間をかければかけるほど、守備側の人数が増え、突破するためのスペースが少なくなっていきます。ゴール前でディフェンスと1対1のチャンスになったとしても、10秒もかけていれば、あっという間にゴール前は相手ディフェンスだらけになってしまいます。
解決策としては、制限時間を設け、「時間を超えたらディフェンスを1人投入する」などの工夫があります。
試合のシチュエーションと違う
周りに広大なスペースがあり、360°どの方向にも自由に行けてしまうというのも、リアリティに欠ける要因の1つです。
実際の試合では、サイドラインやゴールラインがあって行動範囲が制限されたり、1人抜いても、カバーのDFがいて、デイフェンスの後ろのスペースを消されていたりします。
試合中どこでドリブルを使うかは、ポジションによってだいたい決まっているので、1対1の練習も試合に近い条件で行った方が効果的です。

サイドプレーヤーならサイド、FWならゴール前といった感じですね。
たとえばサイドプレーヤーなら、サイドラインを背にしてパスを受けるところから1対1を開始し、クロスを上げるか、カットインしてシュートまで持っていく、という想定で練習します。
FWなら、ただゴール前で1対1をするのではなく、パスを受ける前の駆け引きから1対1を開始し、そこからシュートに持ち込む、という想定で行うのも効果的です。
攻守の切り替えがない
ボールを取られたら、そこで終わってしまう1対1をよく見かけます。こういう淡白な1対1を行っていると、攻守の切り替えの習慣が身につきません。

ボールを取られても守備しなくて、味方からブーイングを受ける人、いますよね…(汗)
試合ではボールを取られてもプレーは続きます。ボールを取られた人が、すぐに取り返しに行くことで、カウンター防止になったり、高い位置で取り返せば、すぐに次のチャンスにつなげられます。
たとえば、DF側にもゴールを設定し、「ディフェンスがボールを奪ったら、DF用ゴールへパスをする」という条件を付け、オフェンスは取り返せば、再度攻撃できるようにすれば、攻守の切り替えの要素が入った1対1になります。
1対1のおすすめDVD教材
「1対1はリアリティがない」とよく言われますが、大事なのはやり方です。やり方次第で、意味のない練習にもなれば、実戦的な練習にもなります。
「そうは言っても、どんなふうにやればいいかわからない…」
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実際の練習映像が使われているので、練習のポイントや雰囲気がよく分かります。
1対1は2人いれば公園でできる練習なので、親子や友人同士の自主練でも行えます。ベテラン指導者の実証済みの方法を取り入れることで、いつもの1対1が、より効果的な練習にブラッシュアップされます。
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1対1の練習メニュー
1対1を効果的に行うには、実戦に近づける工夫が必要です。具体的な練習メニューを紹介していきます。
2ゴール1対1
- ディフェンスがオフェンスにパスを出して1対1開始
- ディフェンスは、パスを出すと同時にプレッシャーをかけに行く
- オフェンスは、左右どちらかのゴールをドリブルで通過する
- ディフェンスがボールを奪ったら、反対側のゴールを目指す
状況判断を伴った1対1の一例です。オフェンスは、2つの選択肢(左右のゴール)があり、どちらを狙うかを判断します。良い判断をするには、顔を上げ、DFの体勢やポジショニングを見ることが大切です。
動画で解説されているように、「ファーストタッチでボールを動かしてDFを誘い、その逆を取る」というのは、試合でも効果的な方法です。
逆取りのメカニズムはこちらの記事で解説しています。
⇒ドリブルで逆をとるための2つのポイント
ディフェンスがボールを奪ったら終わりではなく、反対側のゴールを目指すため、攻守の切り替えの習慣付けにもなります。
ハイスピード1対1
- 長方形のグリット(20m×8m)に4つゴールを設置
- プレーヤーは合図でミニハードルを飛び越えダッシュしてから1対1を開始
- オフェンスはスピードを落とさずに勝負する
- ディフェンスがボールを奪ったら、攻守切替で反対側のゴールを目指す
スピードに乗った状態での1対1です。カウンター時のドリブル突破をイメージした練習です。海外の試合では、カウンター時に迷いなくトップスピードのドリブルで勝負するシーンをよく見かけます。
スピードに乗っているので、本来であればオフェンス有利なのですが、日本人は苦手としているシチュエーションです。日本では、足元の細かいタッチは良く練習しますが、トップスピードのドリブルはあまり練習しないため、自信をもって仕掛けられないのが原因です。
このように、試合で起こるシチュエーションをイメージした1対1を行うことで、試合で活きるドリブルが身につきます。
ドリブルスピードを上げる練習法はこちらの記事をご覧ください。
⇒知ったもの勝ち!サッカー高速ドリブルの5つのコツと練習法
⇒誰でもできる!緩急ドリブルのコツと練習法
サイドの1対1
- ペナルティエリア手前のサイドでパスを受けて1対1を開始
- オフェンスはドリブルで突破し、ゴールを目指す
- ディフェンスは、パスが出た瞬間にできるだけ間合いを詰める
ポジション別1対1の一例で、ここではサイドプレーヤーの練習を紹介します。サイドハーフやサイドバックは、サイドで勝負することが多いので、そのシチュエーションに慣れておく必要があります。
自分の得意な形を見つけ、そこに持ち込むためのパスの受け方なども考えて練習しましょう。
注目のドリブラー坂元達裕(セレッソ大阪)のドリブルを解説
⇒キックフェイントの名手から学ぶサッカーの基本とは?
ゴール前の1対1
- 2人でパス交換を行う
- ゴールに近いプレーヤーは自分の好きなタイミングでターンし、内側(赤マーカー)を通ってゴールに向かう
- ゴールから遠いプレーヤーは、外側(緑マーカー)を通ってディフェンスをする
- オフェンスは時間をかけずにシュートまで持ち込む
ポジション別1対1の例をもう1つ紹介します。この練習では、FWがスルーパスを受け、後ろからDFが追いかけてくるというシーンをイメージしています。オフェンスはできるだけ時間をかけずにシュートまで持ち込むことが大切です。(DFの進行方向をブロックするようにドリブルコースを工夫し、追いつかれる前にシュートを打てるのがベスト)
ゴール前での1対1は、色々なシチュエーションがあります。これはあくまで一例なので、色々な場面を想定して練習してみましょう。
まとめ
試合で活きる1対1のやり方、練習メニューを紹介してきました。最後にまとめておきます。
- 1対1はドリブル上達に欠かせない練習だが、やり方が重要
- 状況判断を伴った1対1を行うことで、視野が狭くなるのを防止する
- 制限時間を設けるなど、時間をかけずに勝負する工夫をする
- ポジション別に試合に近い条件を設定することで、試合で活きるドリブル練習になる
- DF用ゴールを設定するなど、攻守の切り替えの要素を取り入れる
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