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インステップキックの蹴り方と練習方法

インステップキックが蹴れない…

インステップキックは初心者が挫折しやすいキックです。なぜなら、ミートが難しいからです。

インステップキックは、足の甲でボールの中心を捉えます。浮いているボールなら、ミートするのはそれほど難しいことではありません。しかし、地面あるボールをミートするとなると、とたんに難しくなります。つま先に当たってしまったり、地面を蹴ってしまうなど、初心者は大抵ミートでつまづきます。

このページでは、インステップキックの蹴り方のコツと練習法を紹介していきます。

※ここで説明するのは、シュート系のインステップキックの蹴り方です。ロングキックの蹴り方を知りたい方はこちらをどうぞ。

ロングキックのコツと練習法

インステップキックの蹴り方

まずは、こちらの動画をご覧ください。

元日本代表FW 城彰二さんがインステップキックの蹴り方を教える動画です。ここではインステップキックのポイントが4つ挙げられています。

1.足首を固定する
2.足の甲の中心でボールを捉える
3.常にミートを意識
4.足を思い切り振りぬかない

足首の固定

インステップキックでは、足首をまっすぐ伸ばして固定します。動画ではホースに例えて説明していますが、蹴るときに足首がグラグラでは強いキックは蹴れません。足首を固定し、膝から下を一本の棒のようにして蹴りましょう。

足首を固める感覚が分からない、足首がくの字になってしまうという人は、親指で靴底を押すようにするとまっすぐ固定できます。

足首を固定する感覚をつかむには、スリッパを使った練習がおすすめです。スリッパを履き、足首をまっすぐ伸ばして固定します。その状態で、インステップキックの素振りをします。
きちんと固定されていれば、スリッパは脱げません。スリッパが脱げてしまった人は、正しい足の形になっていないということなので、脱げなくなるよう練習しましょう。

足の甲の中心でミートする

インステップキックで一番重要なポイントはミートです。きちんとミートできれば、そんなに力を入れなくても強いボールを蹴ることができます。

しかし、これがなかなか難しいのです。インステップキックが蹴れない原因のほとんどが、上手くミートできないことです。ボールを蹴ったときに「痛い」と感じる人は上手くミートできていません。また、ボールが曲がったり、バックスピンがかかってしまうのも、きちんとミートできていないのが原因です。

ここからは、インステップキックでミートする2つのコツを説明しています。

蹴り足を地面に対して斜めにする

ほとんどの人の足は、ボールの直径よりも大きいので、地面に対して蹴り足を直角にアプローチすると、足の甲よりもつま先側に当たってしまいます。つま先側に当たるだけならまだいいのですが、運が悪いと地面を蹴って捻挫してしまうこともあります。

インステップキックの蹴り足は、地面に対して斜めにアプローチすると、足の甲に当たるようになります。助走をボールに対してやや斜めにすると、踏み込んだ際、体が倒れて蹴り足が斜めになります。

インステップキック ミート

地面に対して蹴り足をまっすぐ入れると、つま先側に当たってしまう。


 
インステップキック ミート

地面に対して蹴り足を斜めに入れることで、足の甲でミートできる。

軸足の踏み込み位置を調整する

インステップキックの軸足は、一般的にはボールの真横に踏み込むと言われていますが、これには個人差があります。ボールの真横に踏み込んで上手くミートできない人は、踏み込み位置を深くしたり、ボールから少し離したりして調整することで、ミートできるようになることがあります。
ちなみに私の場合は、真横よりも少し深めに踏み込みます。

インステップキック コツ

【インステップキックの軸足の踏み込み位置】
一般的には「ボールの真横(左)」といわれるが、人によって微妙に異なる。右の写真は管理人の踏み込み位置。

常にミートを意識し、思い切り振りぬかない

インステップキックは、ミートを意識し、大振りしないことが大切です。思い切り振りぬこうとすると、ミートに意識を集中できないため、ミートポイントを外す確率が高くなります。
インステップキックを蹴るときは、ボールに足を当てる瞬間に意識を集中し、あとのフォロースルーは自然に流しましょう。

インステップキックの動画などで、フォロースルーの仕方について解説している人がいますが、気にする必要はありません。それよりも、最大のポイントであるミートに意識を集中することが大切です。

ミートについては、動画の中で城さんが「どこに当てたらどう飛ぶかを考える」と言っていますが、この感覚は非常に大切です。
すでにインステップキックが蹴れる方は「そんなの当たり前のことだよ」と思われたかもしれませんが、この感覚が本当に身についている人は少ないと思います。

本当に身についている人は、ボールと足が繋がる感覚を持っています。この感覚があれば、止まっているボールも、動いているボールも、浮いているボールもミートすることができます。

練習で鋭いインステップキックが蹴れる人も、試合では思うようにミートできないことがあります。試合は敵のプレッシャーがあったり、ボールが微妙に弾んでいたりして、自分のリズムで蹴ることができないからです。
試合でもきちんとインステップキックが蹴れる人は、この感覚が身についていると言えるでしょう。

インステップキックの練習

インステップキックを身につけるには、ここまで説明したポイントを踏まえて数多く蹴ることが大切です。ミートするための足の入れ方は個人差があるので、数多く蹴って自分の感覚をつかみましょう。

最初は上手くミートできないかもしれませんが、練習すれば誰でも蹴れるようになるので、焦らなくても大丈夫です。

ここからは、インステップキックを練習するときのポイントを紹介していきます。

まずは短い距離でリラックスして蹴る

強いボールを蹴ろうとすると、つい力が入ってしまいがちです。しかし、インステップキックは力むと上手くいきません。力むと筋肉がこわばり、蹴り足の軌道がイメージとズレるため、上手くミートできなくなってしまうからです。

リラックスしてミートに集中して練習できるよう、まずは10m程度の短い距離で練習しましょう。

繰り返しになりますが、インステップキックで一番重要なのはミートです。腕の振りや、フォロースルーなど、フォームの細かい点まで説明している人もますが、気にする必要はありません。それよりも、ミートすることに意識を向ける方が重要です。

ミートの感覚が身についていれば、フォームは自然と出来上がります。枝葉の部分に捕われず、一番重要なポイントに意識を集中して練習しましょう。

インステップキックでミートするコツ

慣れてきたら距離を延ばす

短い距離でミートできるようになったら、徐々に距離を延ばしていきます。

強いボールを蹴るには、短い距離のときよりも強い力をボールに伝える必要があります。ただし、力んで蹴るのは厳禁です。短い距離のときと同じように、リラックスしてミートに意識を集中しましょう。

では、どうやって強い力を生み出せばいいのでしょうか?

よくある勘違いが、筋力アップをすればキック力が上がるだろうと、筋トレに走ってしまうことです。残念ながら、筋トレがキック力に及ぼす効果は、それほど高くありません。(全く効果がないわけではありません)

筑波大学でキックを科学的に研究している浅井武さんは、次のように言っています。

トッププレーヤーのキックは秒速30mを超えると言われている。質量0.45kgほどのサッカーボールを秒速30mへと加速させるパワーを生み出すには、約81kgの筋力が必要となる計算だ。

しかし、体重が80kgの選手で、片足の質量はわずか14kg。どんなに鍛えた選手でも、片足の筋肉だけのエネルギーじゃあボールはそんなに速くキックできないんだ。

(引用元 神技フリーキック・パス&シュートが蹴れるようになる本 監修:浅井武

 実はキックの強さは、蹴り足のスイングスピードに比例しています。つまり、スイングスピードを上げれば強いキックになるのです。

強いインステップキックの蹴り方

強いインステップキックを蹴るポイントは、蹴り足のスイングスピードにあります。スイングスピードを上げるポイントは2つあります。

バックスイングは股関節を起点にする

1つ目のポイントはバックスイングです。バックスイングのときに股関節から脚を動かすことがポイントです。「キックはひざ下をコンパクトに振る」と言う人もいますが、強いキックという点ではこのイメージは間違いです。

強いキックを蹴るには、ムチ(鞭)をイメージすると分かりやすくなります。

ムチは柄の部分を持って振ることで、先端に力が伝わります。手元の振りが大きくいほど、先端にかかる力は大きくなります。また、ムチにある程度の長さがあった方が、先端に伝わる力は大きくなります。先端に近い部分を持って振っても、大きな力は出ません。

キックの原理もこれと同じです。強いキックを蹴るには、股関節から脚を動かし、バックスイングを大きくするのがポイントです。これにより足先にかかる力が大きくなります。ひざ下の振りだけでは、足先までの距離が短く、大きな力を生み出せないのです。

ただし、ゴール前など混戦の中では、この限りではありません。ゴール前ではひざ下をコンパクトに振って、素早くシュートすることが求められるので、状況に応じて使い分けることが大切です。

スピードを上げるタイミング

2つ目のポイントは、スピードを上げるタイミングです。

スイングスピードを上げるといっても、全てを速くする必要はありません。インパクトの瞬間だけ速くすればいいのです。

城さんのキックを見ると、助走から踏み込み、バックスイングはゆっくりしています。最後のインパクトの部分だけ速くなっているのが分かると思います。ゆっくり入り、最後だけ速くするという感覚を意識して練習しましょう。

体をかぶせる

強いシュートを打とうとして、ゴールの枠を大きく超えてしまうことがよくあります。これは、「早く蹴らなきゃ」と蹴り急いで、体が後ろへ倒れた状態で蹴っていることが原因です。体が後ろに倒れていると、ボールの下を蹴ってしまうため、ボールが浮いてしまうのです。

シュートの弾道を低く抑えるには、前傾姿勢で体をかぶせてキックすることがポイントです。体をかぶせると、蹴る瞬間にひざがボールの真上に来て、ひざがボールにかぶる状態になります。この体勢だと、自然とボールの中心を蹴ることができるので、シュートをふかすことがなくなります。

インステップキック コツ

ひざがボールにかぶった状態で蹴れば、シュートの弾道を低く抑えることができる。


 体をかぶせてキックするには、技術的なことだけではなく、メンタル的な部分も関わっています。焦って蹴り急ぐと、しっかりフォームを作って蹴ることができません。シュートの際には、落ち着いてフォームとミートに集中して蹴ることが大切です。

そのシュート練習、試合で活かされていますか?

インステップキック練習におすすめの動画

初心者がインステップキックを身につけるためのポイントが分かりやすく解説されている動画です。

20分と長いので、上手くミートできな人は、4’00~の「インパクトと足の当て方」と14’52~の「練習例」をかいつまんで見るといいと思います。

インステップキックが蹴れるようになったら、次の段階へステップアップ

インステップキックが蹴れるようになったら、次は試合で使えるようにステップアップしていきましょう。

インステップキックは、シュートやロングパス、クリアなどに使われます。特に、シュートは敵のプレッシャーがあったり、ボールがバウンドしていたりして、自分のリズムで蹴ることはできません。このため試合でシュートを打つには、キック以外にも身につけるべき技術や考え方があります。

試合で結果を出すシュートの練習法とコツ

今回は城彰二さんの動画を参考にインステップキックの説明を行いました。その城さんが講師を務めるDVD教材「ゴールからの逆算」では、シュートに必要な技術、考え方を身につけることができます。

例えば、下記のことはこの教材で学ぶことができます。

  • シュートにつなげるためのパスの受け方
  • シュート時の判断が早くなる考え方
  • 足が遅いプレーヤーでもDFを引き離せる駆け引きの仕方
  • DFを動けなくするポストプレーの仕方
これらは全て城彰二さんが現役時代に使っていた技術、考え方なので、実戦的なノウハウとして現場でそのまま使うことができます。

元日本代表の質の高いお手本

楽をしてサッカーが上手くなることはありませんが、唯一上達の近道があるとすれば、それは良い見本を見ることです。

アマチュアコーチの場合、サッカーの知識はあっても技術が伴っておらず、良い見本が見せられないことがよくあります。ゴールからの逆算では、城彰二さんが実演しながら解説しています。現役時代よりもだいぶ太ってしまいましたが、そこは元日本代表。技術は健在で、正確なお手本を見せてくれます。
※色々な教材を見ましたが、特に城さんは技術が高いと思います。

プロが自分と同じ練習をした場合、どれくらいの違いがあるのか?これが分かると、プロのようなプレーをするには、どれくらい技術を身につける必要があるのかが分かります。

普段プロのプレーを見ることができるのは、Jリーグなどの公式戦だけです。公式戦はプレッシャーが激しくミスも起こるため、試合を見ただけで技術の精度を測るのは難しいですが、こういった練習中のプレーを見ると、プロの基本技術の高さを実感することができます。
また、良い見本を見て意識が高まることで、練習の質も高くなります。

YouTube動画との違い

今回参照した動画のように、城彰二さんの指導動画はYouTubeにいくつかアップされています。一部かぶる内容もありますが、DVDには動画では公開されていない内容、動画よりも詳しく解説されている内容もあります。逆に、DVDにはなくて動画でしか解説されていない内容もあります。
DVDも動画も基本となる考え方は同じなので、両方を併せて見ることで、内容をより深く理解することができます。

練習して身につけた技術は、試合で活かさなければ意味がありません。試合でインステップキックを使うには、試合でキックを使うための技術や考え方を身につける必要があります。試合で鋭いシュートを決めたい、ゴール前で焦らずプレーしたいという人には、ゴールからの逆算をおすすめします。

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